楽天証券では国内株の取引手数料が業界最低水準というのを掲げている。ネット証券は手数料が安いというのが半ば常識となっているが、中でもはたして楽天証券の取引手数料は同社がアナウンスしている通り本当に業界最低水準なのだろうか。他社と比較してみよう。
目次
楽天証券の現物株取引の手数料は最低0円から
楽天証券の現物株の売買手数料は1取引ごとに手数料がかかる「超割コース」と、1日の約定代金の合計で手数料が決まる「いちにち定額コース」の2種類から選べる。
現物株での、取引ごとの手数料コース「超割コース」と他社の同等コースの取引手数料は以下の通り。
現物株「超割コース」と他社の取引手数料比較
取引手数料(税込) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1取引の 約定代金 |
楽天証券 | SBI証券 | au カブコム証券 |
DMM.com証券 (DMM株)*2 |
松井証券 | 岡三 オンライン証券 |
マネックス証券 |
5万円まで | 55円 | 55円 | 55円 | 55円 | 1取引ごとの 手数料 コースなし |
108円 | 110円 |
10万円まで | 95円 | 95円 | 99円 | 88円 | |||
20万円まで | 115円 | 115円 | 115円 | 106円 | 220円 | 198円 | |
30万円まで | 275円 | 275円 | 275円 | 198円 | 385円 | 275円 | |
40万円まで | 385円 | ||||||
50万円まで | 495円 | ||||||
100万円まで | 535円 | 535円 | 535円 | 374円 | 660円 | 成行:1,100円 指値:1,650円*1 |
|
150万円まで | 640円 | 640円 | 約定代金× 0.099%+99円 【上限4,059円】 |
440円 | 1,100円 | 成行: 約定代金の0.11% 指値: 約定代金の0.165%*1 |
|
300万円まで | 660円 | 1,650円 | |||||
3,000万円まで | 1,013円 | 1,013円 | 880円 | 約定代金100万円増加 ごと330円ずつ増加 【上限3,300円】 |
|||
3,000万円超 | 1,070円 | 1,070円 |
約定代金が3,000万円超の場合は手数料一律1,070円(税込)のため、どれだけ高額な売買でも手数料が1,070円を超えることはない。
楽天証券の取引手数料より安いのはDMM.com証券だ。
DMM.com証券は取引ごとの手数料が割安なことはメリットだが、この後紹介する1日の約定代金合計の手数料コースを利用できないことがデメリットである。
現物株での、1日の約定代金合計による手数料コース「いちにち定額コース」と他社の同等コースの取引手数料は以下の通り。
現物株「いちにち定額コース」と他社の取引手数料比較
取引手数料(税込) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1日の 約定代金合計 |
楽天証券 | SBI証券 | au カブコム証券 |
DMM.com証券 (DMM株) |
松井証券 *3 |
岡三 オンライン証券 |
マネックス証券 |
50万円まで | 0円 | 0円 | 0円 | 1日の約定代金 合計の手数料 コースなし |
0円 | 0円 | 550円 |
100万円まで | 1,100円 | ||||||
200万円まで | 2,200円 | 1,238円 | 2,200円 | 2,200円 | 1,430円 | 2,750円 | |
300万円まで | 3,300円 | 1,691円 | 3,300円 | 3,300円 | 1,980円 | ||
以降 100万円 増加毎に |
1,100円 ずつ増加 |
295円 ずつ増加 |
1,100円 ずつ増加 |
1,100円 ずつ増加 *4 |
550円 ずつ増加 |
約定代金合計 300万円増加毎に 2,750円ずつ増加 |
1日の約定代金合計が低い人には「いちにち定額コース」がおすすめだ。
「いちにち定額コース」の場合は、1日で手仕舞うデイトレード(日計り取引)においてデイトレード割引が適用され、片道分の約定代金を含めずに手数料が計算される。
楽天証券「いちにち定額コース」より低い手数料で利用できるのは、岡三オンライン証券とSBI証券だ。
SBI証券は1日の約定代金合計が100万円超の場合、今回比較したネット証券のなかで取引手数料が最安だ。
ただし、SBI証券に対する楽天証券のメリットとして、楽天グループのサービス利用による楽天経済圏の恩恵がある。
たとえば、楽天銀行と楽天証券の口座連携サービス「マネーブリッジ」を利用すれば、楽天銀行の普通預金金利が年0.10%にアップする。(出典=マネーブリッジ)
一方、住信SBIネット銀行とSBI証券の口座連携サービス「SBIハイブリッド預金」の普通預金金利は0.010%であり、マネーブリッジの預金金利の10分の1だ。(出典=住信SBIネット銀行)
証券会社の比較では、現物株式の取引手数料だけでなく、関連するサービスの手数料や金利なども含めて検討したい。
・「超割コース」と「いちにち定額コース」のどちらがおトク?
楽天証券の2つのコース「超割コース」「いちにち定額コース」はどちらを選ぶべきか。シミュレーションにて2つのコースの取引手数料を比較しよう。
超割コースは、約定代金が50万円と5万円の株を取引する2つのケースを想定。
たとえば、1日の約定代金合計が100万円のときは、50万円の株は2回の取引、5万円の株は20回の取引になる。
1日の約定代金合計が100万円、200万円、300万円の場合、現物株取引手数料のシミュレーションは次の通りだ。
現物株「超割コース」「いちにち定額コース」の取引手数料シミュレーション
取引手数料(税込) | |||
---|---|---|---|
超割コース | いちにち定額コース | ||
1日の 約定代金合計 |
約定代金高めの場合 (約定代金50万円の 株を複数回取引) |
約定代金低めの場合 (約定代金5万円の 株を複数回取引) |
|
100万円 | 550円 (275円×2回約定) |
1,100円 (55円×20回約定) |
0円 |
200万円 | 1,100円 (275円×4回約定) |
2,200円 (55円×40回約定) |
2,200円 |
300万円 | 1,650円 (275円×6回約定) |
3,300円 (55円×60回約定) |
3,300円 |
そのため、100万円超でも約定代金低めの取引が多い場合には、いちにち定額コースの手数料のほうが低いケースも想定できる。
・「超割コース」はこんな人におすすめ
超割コースは、1日の約定代金合計が100万円を超える場合におすすめだ。
・「いちにち定額コース」はこんな人におすすめ
1日の約定代金合計が100万円以下の場合には、何度取引しても手数料が0円のいちにち定額コースがおすすめです。
楽天証券の信用取引も手数料0円から
信用取引の手数料も現物株と同様に1取引ごとに手数料がかかる「超割コース」と、1日あたりの約定代金で手数料が決まる「いちにち定額コース」に分かれている。
楽天証券では、楽天カードでの投信の積立や保有でも楽天ポイントが付与される。
楽天カードを持っている人はもちろん、まだ持っていない人もこの機会に新規申込すると良いだろう。
楽天カードでは、現在新規カード発行でもれなく5,000ポイントもらえるキャンペーンを実施中だ。
株式信用取引での「超割コース」と他社の同等コースの取引手数料は以下の通り。
株式信用取引「超割コース」と他社の取引手数料比較
手数料(税込) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1取引の 約定代金 |
楽天証券 | SBI証券 | au カブコム証券 |
DMM.com証券 (DMM株) |
松井証券 | 岡三 オンライン証券 |
マネックス証券 |
10万円まで | 99円 | 99円 | 99円 | 88円 | 1取引ごとの 手数料 コースなし |
108円 | 99円 |
20万円まで | 148円 | 148円 | 148円 | 165円 | 148円 | ||
50万円まで | 198円 | 198円 | 198円 | 330円 | 198円 | ||
100万円まで | 385円 | 385円 | 385円 | 550円 | 385円 | ||
150万円まで | 770円 | ||||||
300万円まで | 1,100円 | ||||||
300万円超 | 0円 | 1,320円 |
ただし、現物取引と同様に、DMM.com証券は信用取引でも1日の約定代金合計の手数料コースを利用できない。
2つのコースを切り替えて利用するなら楽天証券が便利だ。
現物と信用の手数料を合わせて考えると、auカブコム証券やマネックス証券よりも楽天証券の手数料のほうが利用しやすいといえます。
株式信用取引での「いちにち定額コース」と他社の同等コースの取引手数料は以下の通り。
株式信用取引「いちにち定額コース」と他社の取引手数料比較
手数料(税込) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1日の 約定代金合計 |
楽天証券 *5 |
SBI証券 *6 |
au カブコム証券 *5 |
DMM.com証券 (DMM株) |
松井証券 *3 *5 |
岡三 オンライン証券 *6 |
マネックス証券 *5 |
50万円まで | 0円 | 0円 | 0円 | 1日の約定代金 合計の手数料 コースなし |
0円 | 0円 | 550円 |
100万円まで | 1,100円 | ||||||
200万円まで | 2,200円 | 880円 | 2,200円 | 2,200円 | 1,100円 | 2,750円 | |
300万円まで | 3,300円 | 1,320円 | 3,300円 | 3,300円 | 1,430円 | ||
以降100万円 増加毎に |
1,100円 ずつ増加 |
440円 ずつ増加 |
1,100円 ずつ増加 |
1,100円 ずつ増加 *4 |
330円 ずつ増加 |
約定代金合計 300万円増加毎に 2,750円ずつ増加 |
信用取引でも、1日の約定代金合計のコースは岡三オンライン証券とSBI証券のほうが、楽天証券よりも割安な取引手数料だ。
SBI証券の信用取引の1日の定額コースは、楽天証券に比べると約定代金100万円超では割安で魅力的だ。
しかし、楽天証券の楽天経済圏の魅力などを加えると、楽天証券のメリットが上回るケースがあるでしょう。
楽天証券のETFやREITの取引手数料は?
ETF・REITの取引では、通常の株式と同様の手数料であることが多い。
現物取引では、ETF・REITの取引手数料は、今回比較の7ネット証券いずれも株式と同じ扱いである。
なお、証券会社によっては、ETF一部銘柄の現物と信用の取引手数料を無料にしている。
楽天証券では手数料無料のETFを「手数料0円ETF」と呼んでいる。(出典=楽天証券)
取引したいETFがあれば、取引手数料無料の対象銘柄に入っているか確認しておくといいでしょう。
信用取引では、ETF・REITの取引手数料が無料の証券会社がいくつかある。
ETF・REIT信用取引での「超割コース」と他社同等コースの取引手数料は以下の通り。
ETF・REIT信用取引「超割コース」と他社の取引手数料比較
手数料(税込) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1取引の 約定代金 |
楽天証券 | SBI証券 | au カブコム証券 |
DMM.com証券 (DMM株) |
松井証券 | 岡三 オンライン証券 |
マネックス証券 |
10万円まで | 0円 | 0円 | 99円 | 88円 | 1取引ごとの 手数料 コースなし |
108円 | 0円 |
20万円まで | 148円 | 165円 | |||||
50万円まで | 198円 | 330円 | |||||
100万円まで | 385円 | 550円 | |||||
150万円まで | 770円 | ||||||
300万円まで | 1,100円 | ||||||
300万円超 | 0円 | 1,320円 |
ETF・REIT信用取引での「いちにち定額コース」と他社同等コースの取引手数料は以下の通り。
ETF・REIT信用取引「いちにち定額コース」と他社の取引手数料
手数料(税込) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1日の 約定代金合計 |
楽天証券 | SBI証券 | au カブコム証券 *7 |
DMM.com証券 (DMM株) |
松井証券 *7 |
岡三 オンライン証券 *8 |
マネックス証券 |
50万円まで | 0円 | 0円 | 0円 | 1日の約定代金 合計の手数料 コースなし |
0円 | 0円 | 0円 |
100万円まで | 1,100円 | ||||||
200万円まで | 2,200円 | 2,200円 | 1,100円 | ||||
300万円まで | 3,300円 | 3,300円 | 1,430円 | ||||
以降100万円 増加毎に |
1,100円 ずつ増加 |
1,100円 ずつ増加 *4 |
330円 ずつ増加 |
ETF・REITの信用取引を主におこなうなら、この3社から選ぶのがおすすめだ。
楽天証券には「マネーブリッジ」などの魅力的なサービスがあるため、楽天証券のメリットを加味して、証券会社を比較しましょう。
楽天証券の外国株手数料は?
外国株の取引手数料は、米国株、中国株、ASEAN株で手数料体系が異なっている。
それぞれの外国株について主要ネット証券の手数料を比較したい。
米国株取引手数料で比較
ただし手数料の上限・下限が決まっており、最低手数料0米ドル、手数料上限20米ドル(税込22米ドル)だ。
米国株の取引手数料や為替手数料などの主要ネット証券比較は以下の通り。
米国株の取引手数料等の比較
楽天証券 | SBI証券 | DMM.com証券 (DMM株) |
マネックス証券 | ||
---|---|---|---|---|---|
取引手数料 (税込) |
1取引ごと | 約定代金の 0.495% |
約定代金の 0.495% |
0円 | 約定代金の 0.495% |
最低手数料 | 0米ドル | 0米ドル | 0米ドル | ||
上限手数料 | 22米ドル | 22米ドル | 22米ドル | ||
為替手数料 (1米ドルあたり) |
25銭 | 25銭 | 25銭 | 買付時:0銭 売却時:25銭 |
|
決済通貨 | 日本円 米ドル |
日本円 米ドル | 日本円 | 日本円 米ドル |
取引手数料はDMM.com証券が0円と最安だ。
そのため、米ドル決済で約定代金が高額の場合には、楽天証券の手数料のほうが割安になる。
楽天証券、SBI証券、マネックス証券は、米ドル決済を選べば為替手数料を負担しなくて済むのがメリットだ。
3社ともに、米国ETFの特定9銘柄(銘柄は各社異なる、2021年11月4日現在)の買付手数料が実質無料である。
なかでも、楽天証券の買付手数料無料の米国ETFには、ビッグデータやゲノム&バイオテクノロジーの銘柄が含まれている。(出典=楽天証券)
楽天証券なら、これらのETFをお得に購入できるメリットがある。
中国株取引手数料で比較
最低手数料は約定代金10万円まで手数料500円(550円)、上限手数料は約定代金100万円以上で5,000円(税込5,500円)だ。
中国株の取引手数料や対象市場、為替手数料などの主要ネット証券比較は以下の通り。
中国株の取引手数料等の比較
楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | ||
---|---|---|---|---|
取引手数料 (税込) |
1取引ごと | 約定代金の 0.55% |
約定代金の 0.286% |
約定代金の 0.275% |
最低手数料 | 550円 | 51.7香港ドル (約724円) |
49.5香港ドル (約693円) |
|
上限手数料 | 5,500円 | 517香港ドル (約7,238円) |
495香港ドル (約6,930円) |
|
対象市場 | 香港市場 上海A株 |
香港市場 | 香港市場 | |
為替手数料 | 香港ドル:15銭 人民元:20銭 |
香港ドル:15銭 | 香港ドル:15銭 | |
決済通貨 | 日本円 | 日本円 香港ドル | 日本円 香港ドル |
中国株の決済通貨は日本円のみだが、上海A株を取引できる主要ネット証券は楽天証券だけである。
ASEAN(アセアン)株取引手数料で比較
ASEAN株の取引手数料や対象市場、為替手数料などの主要ネット証券比較は以下の通り。
ASEAN株の取引手数料等の比較
楽天証券 | SBI証券 | ||
---|---|---|---|
取引手数料 (税込) |
1取引ごと | 約定代金の1.1% | 約定代金の1.1% (ベトナム株のみ約定代金の2.2%) |
最低手数料 | 550円 | ・30.8シンガポールドル (約2,600円) ・837.1タイバーツ (約2,850円) ・83.6マレーシアリンギット (約2,300円) ・261,800インドネシアルピア (約2,100円) ・1,320,000ベトナムドン (約6,600円) |
|
対象市場 | ・シンガポール ・タイ ・マレーシア ・インドネシア |
・シンガポール ・タイ ・マレーシア ・インドネシア ・ベトナム |
|
為替手数料 | ・シンガポールドル:83銭 ・タイバーツ:8銭 ・マレーシアリンギット:43銭 ・インドネシアルピア:0.03銭 |
・シンガポールドル:83銭 ・タイバーツ:8銭 ・マレーシアリンギット:43銭 |
|
決済通貨 | ・日本円 | ・日本円 (シンガポール、タイ、 マレーシアの株に対応) ・シンガポールドル ・タイバーツ ・マレーシアリンギット ・インドネシアルピア ・ベトナムドン |
楽天証券はベトナム株取引に対応していないものの、最低手数料が550円に統一されて分かりやすく、SBI証券よりも最低手数料が低いのがメリットです。
楽天証券と主要ネット証券各社との比較
約定代金5万円から3,000万円超までの現物株取引手数料について、1取引あたりの手数料コース(松井証券は1日の約定代金合計の手数料)で各ネット証券を比較した。
業界最大手のSBI証券と楽天証券は同じ金額だ。
その他の主要ネット証券と比べると、どの約定手数料の場合でもDMM.com証券が安く、50万円以下では1日の約定代金合計で手数料が計算される松井証券が無料という結果となった。
主要ネット証券手数料の比較表(1取引あたりの現物株取引手数料)(税込)
約定代金 | 楽天証券 | SBI証券 | au カブコム証券 |
DMM.com証券 (DMM株) |
松井証券 *3 |
岡三オンライン証券 | マネックス証券 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5万円 | 55円 | 55円 | 55円 | 55円 | 0円 | 108円 | 110円 |
10万円 | 99円 | 99円 | 99円 | 88円 | 0円 | 108円 | 110円 |
20万円 | 115円 | 115円 | 115円 | 106円 | 0円 | 220円 | 198円 |
50万円 | 275円 | 275円 | 275円 | 198円 | 0円 | 385円 | 495円 |
100万円 | 535円 | 535円 | 535円 | 374円 | 1,100円 | 660円 | 成行:1,100円 指値:1,650円 |
150万円 | 640円 | 640円 | 1,584円 | 440円 | 2,200円 | 1,100円 | 成行:1,650円 指値:2,475円 |
3,000万円 | 1,013円 | 1,013円 | 4,059円 | 880円 | 33,000円 | 3,300円 | 成行:33,000円 指値:49,500円 |
3,000万円超 | 1,070円 | 1,070円 | 4,059円 | 880円 | 100万円ごとに 1,100円 (上限110,000円) |
3,300円 | 成行: 約定代金の0.11% 指値: 約定代金の0.165% *1 |
楽天証券以外の主要ネット証券を紹介しよう。
SBI証券……国内証券で低コストの手数料をリードする人気ネット証券
SBI証券 1取引あたりの現物株取引手数料(税込)
約定代金 | SBI証券 |
---|---|
5万円 | 55円 |
10万円 | 99円 |
20万円 | 115円 |
50万円 | 275円 |
100万円 | 53.5円 |
150万円 | 640円 |
3,000万円 | 1,013円 |
3,000万円超 | 1,070円 |
SBI証券は、2021年4月から6月の国内株式個人取引シェアNo.1の人気ネット証券だ。(出典=SBI証券)
SBI証券は、国内証券で株取引などの格安手数料をリードする存在である。
さらに、現物、信用(制度)、信用(一般)の1日の約定代金がそれぞれ合計100万円まで無料のため、1日に合わせて300万円まで手数料無料で取引ができる。
商品ラインナップは、外国株や投資信託などが充実している。
投資信託の積み立てでは、楽天証券のようにクレジットカード(三井住友カード)での決済が可能になり、ポイントが貯まる。
auカブコム証券……自社開発システムによる自動売買などの高機能ツールが魅力
auカブコム証券 1取引あたりの現物株取引手数料(税込)
約定代金 | au カブコム証券 |
---|---|
5万円 | 55円 |
10万円 | 99円 |
20万円 | 115円 |
50万円 | 275円 |
100万円 | 53.5円 |
150万円 | 1,584円 |
3,000万円 | 4,059円 |
3,000万円超 | 4,059円 |
auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャルグループのネット証券であり、KDDIグループともつながりが深い。(出典=auカブコム証券)
株式の取引手数料は、約定ごとのコース「ワンショット手数料コース」にて、約定代金100万円まで楽天証券と同額である。
1日の約定代金合計のコース「1日定額手数料コース」では、楽天証券と同じく1日の約定代金合計100万円まで手数料無料での取引が可能である。
auカブコム証券の株式取引手数料は、現物と信用ともに100万円までの取引であれば国内証券最安レベルです。(出典=auカブコム証券)
DMM.com証券(DMM株)……約定ごとの株取引手数料は主要ネット証券最安
DMM.com証券(DMM株) 1取引あたりの現物株取引手数料(税込)
約定代金 | DMM.com証券 (DMM株)*2 |
---|---|
5万円 | 55円 |
10万円 | 88円 |
20万円 | 106円 |
50万円 | 198円 |
100万円 | 374円 |
150万円 | 440円 |
3,000万円 | 880円 |
3,000万円超 | 880円 |
約定ごとの株式取引手数料は、約定金額にかかわらずに国内主要ネット証券で最安である。(出典=DMM株)
米国株式の取引手数料は、為替手数料の負担があるものの約定金額にかかわらず無料だ。
さらに、25歳以下の人は国内株の現物取引手数料がキャッシュバックされ、実質無料で取引できるため若者が利用しやすいネット証券といえます。
またDMM株はDMM FXとの連携も便利だ。
DMM株で保有している国内・米国株をDMM FXの取引の担保として利用できる。
DMM FX利用者にもメリットがあるのがDMM株である。
松井証券……100年を超える実績があり若者にやさしいネット証券
松井証券 1取引あたりの現物株取引手数料(税込)
約定代金 | 松井証券 *3 |
---|---|
5万円 | 0円 |
10万円 | 0円 |
20万円 | 0円 |
50万円 | 0円 |
100万円 | 1,100円 |
150万円 | 2,200円 |
3,000万円 | 33,000円 |
3,000万円超 | 100万円ごとに1,100円 (上限110,000円) |
松井証券は100年を超える実績がある老舗証券会社であり、ネット証券に強みをもつ。
松井証券の株式取引手数料は約定ごとのプランがなく、1日の約定代金合計で手数料が決まる。
1日の約定代金合計50万円までは手数料無料で株取引できる。(出典=松井証券)
また松井証券には、利用者が25歳以下の場合に株式取引手数料が無料になるという特徴がある。
松井証券では、25歳以下の場合に現物と信用のどちらも取引手数料が無料になるため、若者に最もおすすめできる証券会社といえます。
岡三オンライン証券……1日約定代金合計の手数料コースでは楽天証券より割安な手数料
岡三オンライン証券 1取引あたりの現物株取引手数料(税込)
約定代金 | 岡三オンライン証券 |
---|---|
5万円 | 108円 |
10万円 | 108円 |
20万円 | 220円 |
50万円 | 385円 |
100万円 | 660円 |
150万円 | 1,100円 |
3,000万円 | 3,300円 |
3,000万円超 | 3,300円 |
岡三オンライン証券は、岡三証券をコアとする岡三証券グループのネット証券だ。(出典=岡三オンライン証券について)
分析ツールには、マーケット情報や株価情報などをEXCEL上で利用できるアドオンツール「岡三RSS」などがある。
株式の取引手数料では、1日の約定代金合計コース「定額プラン」にて楽天証券より低い手数料を設定するなど、魅力を増している。(出典=岡三オンライン証券)
マネックス証券……米国株に強く購入時の日本円決済での為替手数料が無料
マネックス証券 1取引あたりの現物株取引手数料(税込)
約定代金 | マネックス証券 |
---|---|
5万円 | 110円 |
10万円 | 110円 |
20万円 | 198円 |
50万円 | 495円 |
100万円 | 成行:1,100円 指値:1,650円 |
150万円 | 成行:1,650円 指値:2,475円 |
3,000万円 | 成行:33,000円 指値:49,500円 |
3,000万円超 | 成行:約定代金の0.11% 指値:約定代金の0.165% *1 |
米国株の取引手数料は楽天証券と同等であり、約定代金の0.495%(税込)である。
マネックス証券のメリットは、米国株の日本円決済で購入時の為替手数料(スプレッド)が無料になることです。
マネックス証券は、特に米国株を日本円決済で取引する人にメリットが大きいネット証券だ。
現物株だけでなく信用取引、ETFの手数料も安かった
手数料を重視する投資家は楽天証券で売買することを検討してみてもいいだろう。
楽天証券の手数料についてよくあるQ&A
楽天証券の手数料は国内主要ネット証券比較で魅力的だ。楽天証券の手数料について、よくある質問とは何だろうか。
超割コースの取引手数料は次の通り。
楽天証券「超割コース」1取引あたりの取引手数料
約定代金 | 現物取引手数料 (税込) |
信用取引手数料 (税込) |
---|---|---|
5万円まで | 55円 | 99円 |
10万円まで | 99円 | |
20万円まで | 115円 | 148円 |
50万円まで | 275円 | 198円 |
100万円まで | 535円 | 385円 |
150万円まで | 640円 | |
3,000万円まで | 1,013円 | |
3,000万円超 | 1,070円 |
いちにち定額コースの取引手数料は次の通り。
楽天証券「いちにち定額コース」1日あたりの取引手数料
1日の約定代金合計 (現物取引と信用取引の合算) |
取引手数料(税込) |
---|---|
100万円まで | 0円 |
200万円まで | 2,200円 |
300万円まで 以降100万円増えるごとに 手数料1,100円加算 |
3,300円 |
信用取引での「超割コース」と「いちにち定額コース」の株式取引手数料は次の通り。
楽天証券 信用取引の取引手数料
超割コース | いちにち定額コース | ||
---|---|---|---|
1取引の 約定代金 |
信用取引手数料 (税込) |
1日の 約定代金合計 |
信用取引手数料 (税込) |
10万円まで | 99円 | 10万円まで | 0円 |
20万円まで | 148円 | 20万円まで | |
50万円まで | 198円 | 50万円まで | |
100万円まで | 385円 | 100万円まで | |
200万円まで | 200万円まで | 2,200円 | |
300万円まで | 300万円まで | 3,300円 | |
300万円超 | 300万円超 | 4,400円+約定代金 100万円増えるごとに 手数料1,100円加算 |
超割コースの1日の手数料は、取引ごとの合算にて計算できる。
いちにち定額コースの1日の取引手数料と比較すれば、どちらがお得か判断できるだろう。
楽天証券 ETF・REITの現物取引手数料
超割コース | いちにち定額コース | ||
---|---|---|---|
1取引の 約定代金 |
ETF・REIT現物 取引手数料(税込) |
1日の 約定代金合計 |
ETF・REIT現物 取引手数料(税込) |
5万円まで | 55 | 5万円まで | 0円 |
10万円まで | 99 | 10万円まで | |
20万円まで | 115 | 20万円まで | |
50万円まで | 275 | 50万円まで | |
100万円まで | 535 | 100万円まで | |
150万円まで | 640 | 150万円まで | 2,200円 |
200万円まで | 1,013円 | 200万円まで | |
300万円まで | 300万円まで | 3,300円 +約定代金100万円 増えるごとに 手数料1,100円加算 |
|
3,000万円まで | 3,000万円まで | ||
3,000万円超 | 1,070円 | 3,000万円超 |
外国株の取引手数料等
米国株 | 中国株 | ASEAN株 | ||
---|---|---|---|---|
取引手数料 (税込) |
1取引ごと | 約定代金の 0.495% |
約定代金の 0.55% |
約定代金 の1.1% |
最低手数料 | 0米ドル | 550円 | 550円 | |
上限手数料 | 22米ドル | 5,500円 | - | |
対象市場 | NYSE NASDAQ NYSE Acra |
香港市場 上海A株 |
シンガポール タイ マレーシア インドネシア |
|
為替手数料 | 米ドル :25銭 |
香港ドル :15銭 人民元 :20銭 |
シンガポールドル :83銭 タイバーツ :8銭 マレーシアリンギット :43銭 インドネシアルピア :0.03銭 |
|
決済通貨 | 日本円 米ドル |
日本円 | 日本円 |
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文・MONEY TIMES編集部
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