先人の知恵で味わう「郷土の魚料理」26選で紹介した中に収まりきらなかった、豆知識をご紹介!
目次
【その1】はも道中
・京都の夏の風物詩
【その2】魚飯
・幻の郷土料理!?
【その1】はも道中
京都の夏の風物詩

(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)
兵庫県・淡路島では毎年7月、別名「鱧祭り」とも呼ばれる京都の祇園祭の時期に合わせて、淡路島特産のハモを生きたまま京都の八坂神社へ奉納する「はも道中」が行われている。
かつて、淡路島が朝廷に水産物を献上する「御食国(みけつくに)」としてハモを納めていたことにちなんだ恒例行事で、この地方では夏の風物詩となっている。出立式は洲本市の洲本八幡神社で行われる。

(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)
「淡路島から、はも道中」の掛け声に合わせ祇園周辺などを練り歩く。
画像提供/一般社団法人 淡路島観光協会
【その2】魚飯
幻の郷土料理!?

(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)
かつて「塩の町」として栄えた広島県竹原市。塩田の持ち主は「浜旦那」と呼ばれ、彼らがもてなしの料理として食べていたのが「魚飯(ぎょはん)」だ。
白身魚の焼き身を取りほぐしたものと彩り豊かな具を飯の上に盛り、その上から出汁をかけて食べる。昭和35年(1960)、国策により塩田が廃止され食べる機会は少なくなったが現代にも伝わる郷土の味だ。

(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)
現在の竹原市街地の多くは中世まで遠浅の海であり、製塩文化が生まれた。
画像提供◎竹原市観光協会