辛口スッキリ系レモンサワー

 最後に紹介するのは、レモン感、甘さともに控えた辛口スッキリ系。

「『氷結無糖レモン』のヒットで注目のジャンルです。甘さが少ないということで無糖の商品が多いです。甘さが少ないことで飲み応えが薄くなってしまうためか、アルコールを標準的な缶チューハイより濃いめ(6〜7%)にしている商品が多いです。毎日飲む派でお酒が好きという人に合うと思います」

 辛口スッキリ系の3商品、ストロングおじさんが評価する各商品のストロングポイントは以下のとおり。

・キリン「氷結 無糖レモン」

 フレッシュなレモン果汁の酸味が特徴のスッキリさを前面に押し出したレモンサワー。甘さがない分、爽やかさがより活きた飽きの来ない飲み口。度数7%のしっかりした飲み応え。

・サントリー「-196℃瞬間凍結 無糖レモン」

 レモンの皮のほろ苦さと奥深いレモン感があり、無糖ながらレモンのうまみを感じるスッキリなのにしっかりレモンの主張がある商品。

・タカラ「焼酎ハイボール レモン」

 06年発売。レモンの香りは添える程度で焼酎をすっきり飲ませるためのスパイス的位置づけ。他の商品はウォッカベースだが、こちらは焼酎がベースなので酒の味と香りがしっかりして飲み応えがある。

 最後に、レモンサワーブームの今後について聞いた。

「缶チューハイの市場はビールから転向する人が増えていることで伸びています。辛口でスッキリというのがビールの味わいの特徴。なので今後は『氷結 無糖レモン』のような系統の新商品が続々登場するのではないでしょうか。無糖という要素も健康志向の時代にマッチしていますしね」

「檸檬堂」の発売から5年。ブームが続くレモンサワーだが、味わいは濃厚甘口からスッキリ辛口へと大きく変化。ブーム当初とは方向性が異なっているようだ。

(文=ライター/渡辺雅史、協力=ストロングおじさん)

提供元・Business Journal

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