視野狭窄から“ブラックアウト”へ

 スリルと興奮に加え、乗客の身体に10Gの負荷がかかり続けるのだ。一説では10Gは高速道路を走行中に壁などに正面衝突した際の衝撃に匹敵するという。あまりにも危険過ぎる10Gの影響についてビデオは次のように説明している。

「低酸素脳症の症状が徐々に悪化し始めます。つまり血液が身体の下部に流れ込み、脳が生き残るために十分な酸素を摂取できなくなります。」

「(そのことに)最初に気づくのは、視界が灰色になっていくことであり、それが徐々に“トンネル視野”に変わっていきます。」

 トンネル視野(tunnel vision)とは、視野がトンネル化して中心部分しか見えなくなってしまう現象で、文字通りの視野狭窄の状態である。

 2013年アップデート新技術賞を受賞したこのプロジェクトは2010年に発表されて以来「ユニークなメディア現象」として注目されている。

安楽死ジェットコースターのイメージ映像が怖すぎる! 多幸感に包まれながら死ぬまで
(画像=「LAD Bible」の記事より、『TOCANA』より 引用)

 ウルボナス氏のウェブサイトでは「コースターのコースに乗ると、乗客は多幸感からスリル、トンネル視野から意識喪失、そして最終的には死に至るまで、さまざまなユニークな体験を引き起こす一連の集中的な動作要素にさらされます」と説明している。乗り込めば次から次へとユニークな体験が待っているというのだ。

「そこからブラックアウトが始まり、最終的には意識を失い、死に至ります。」(ウルボナス氏)

 現在ウロボナス氏は遊園地のディレクターの任に就いていて、いくつかの新しい遊戯系乗り物の設計に取り組んでいるといわれている。

 まさか安楽死ジェットコースターが遊園地の乗り物になることはないだろうが、近い将来にウロボナス氏がどのようなアトラクションを発表するのか興味深い。

参考:「LAD Bible」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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