驚異的な急加速性能とレーダー無反応
Applied Physicsの研究に協力したシラキュース大学の物理学者、ブランドン・メルチャー氏は目撃証言によるUFOの動きはアルクビエレの動きと一致すると指摘した。
目撃証言を検証したメルチャー氏によれば、直径約15メートルの金属製の円盤型UFOが空港上空の高度約450メートルに5分間ほど浮かんでいて、突然、時速300~600キロで垂直に加速して見えなくなったということだ。
当然だが静止状態から瞬間的に時速300キロ以上に加速できる航空機は存在しない。しかし実用化されたアルクビエレ・ドライブであればこのような挙動は可能であるという。
このUFOがアルクビエレ・ドライブで推進していることを裏付ける証拠はもう1つある。それはレーダー反射の欠如である。
FAAは目撃時にこのUFOの痕跡がレーダー記録には残っていないことから、レアな気象現象の穴空き雲によって生み出された目の錯覚であると説明したのだが、研究チームによればアルクビエレ・ドライブで推進している航空機は周囲の時空を歪曲させているのでレーダーには映らないのだと指摘する。

オヘアのUFO事件は目撃者の証言のみに依存しているため、物理学者らは自分たちの研究が依然として推測の域を出ないことを認めてはいる。彼らはさらなるデータの必要性を強調し、一部の証人が名乗り出ることに消極的であることに懸念を表明し、真実を追求するためにはこのような事件を取り巻く汚名を取り除くことを主張している。つまり勇気ある証言者が奇異の目で見られるようなことがあってはならないというのだ。
「真実を追求することは標準であるべきであり、事実や科学的言説を抑圧すべきではありません」とメルチャー氏は結んでいる。不可解な現象について解釈を急ぐのではなく、いつでも振り返って再検証できるようあらゆる可能性に心を開いておく姿勢が今後ますます求められてくるのだろう。
(※1) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。
参考:「Daily Mail」「Daily Mail」「Debrief」ほか
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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