楽天モバイルのメリットは?

これまでデメリットを紹介してきましたが、楽天モバイルにはメリットも多くあります。

Rakuten最強プランのシンプルかつお得なプラン設計

楽天モバイルが提供している「Rakuten最強プラン」は月額2,980円(税抜)でデータ通信と国内通話が使い放題。さらに月のデータ利用料が3GBまでの場合、月額980円(税抜)、3GB~20GBまでの場合、月額1,980円に勝手に安くなります。

楽天モバイルのデメリット&おすすめしない理由4選!メリット&向き・不向きも図解
(画像=つまり「Rakuten最強プラン」の月額料金は980円(税抜)/1,980円(税抜)/2,980円(税抜)の3通り。詳しくは後述しますが、どれだけ使ってもデータは無制限で、オプションを除いて料金が2,980円(税抜)以上になることはありません(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)、『オトナライフ』より引用)

Rakuten Linkは話し放題

先述した通り、楽天は通話アプリ「Rakuten Link」を利用すれば通話料が無料になります。

楽天モバイルのデメリット&おすすめしない理由4選!メリット&向き・不向きも図解
(画像=「Rakuten Link」は相手の携帯電話にかけるだけで無料になるので、相手が他社携帯や固定電話でもOK。さらにデスクトップ版もリリースされているため、PCから通話できます(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)、『オトナライフ』より引用)

1日10GB使用後の速度制限が実は撤廃されている

楽天モバイルは以前「Rakuten UN-LIMIT」というプランを提供しており、1日に10GBを超える通信を行うと1~3Mbpsに通信が制限されるという仕様でした。しかし、2022年10月頃からこの速度制限がなくなったと一部で話題に。さらに現在のプラン「Rakuten最強プラン」が開始されてからは完全に速度制限がなくなったことがアナウンスされています。

なお、「Rakuten最強プラン」は楽天回線およびパートナー回線であるau回線でも制限なしで利用可能です。

楽天モバイルのデメリット&おすすめしない理由4選!メリット&向き・不向きも図解
(画像=そのため、たとえばSIMフリー端末であるドコモのホームルーター「home 5G」に楽天モバイルのSIMを挿入すれば「通信制限のないモバイル通信によるホームルーター」を利用するという裏ワザを使えます(ロゴ画像は各公式サイトより引用)、『オトナライフ』より引用)

実はキャリア決済も可能(※Google Play限定)

格安SIMの多くはキャリア決済に対応していませんが、楽天モバイルはキャリア決済に一部対応しているのも強みです。

楽天モバイルのデメリット&おすすめしない理由4選!メリット&向き・不向きも図解
(画像=なお、キャリア決済できるのはGoogle Playのみ。アプリ内課金やアプリ購入を楽天モバイルのキャリア決済にまとめられます。Google Playのみの対応のため、必然的に利用はAndroidスマホユーザーに限ります(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)、『オトナライフ』より引用)

楽天ポイントが利用可能

楽天モバイルではスマホ本体代金や利用料の支払いに楽天ポイントを利用することが可能。さらに楽天市場でのポイントが最大3.5倍になることもあります。また、月額料金の支払い100円(税別)につき1ポイントを貯めることもできます。

実はデータ専用SIMも存在する

楽天モバイルにはデータ専用SIMもあります。これは電話番号を付与されないSIMで、通話はできませんが、月額2,980円(税別)でデータ無制限で利用できます。

楽天モバイルのデメリット&おすすめしない理由4選!メリット&向き・不向きも図解
(画像=データ専用SIMは楽天会員かつeSIM希望ならオンラインで最短3分で開通可能。ワンクリックで申し込みしたあと、重要事項説明などを確認し、アプリからすぐに開通させることができます(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)、『オトナライフ』より引用)

プラチナバンドの獲得見込みが大きい

楽天は以前からプラチナバンド獲得に動いており、2023年秋には獲得できる見込みといわれています。楽天モバイル代表取締役共同CEOの鈴木和洋氏によると、プラチナバンドが獲得できれば、早くて2023年12月から電波を使えるようになるとのこと。

これまで「楽天回線は遅い」と言われ続けていましたが、プラチナバンド獲得によりその不満が一気に解消できる可能性は高いといえるでしょう。

参考元:「楽天モバイル、プラチナバンド「早ければ12月に電波発射」–総務省からの割り当て前提に」

楽天モバイルから他社に乗り換えるデメリットは?

楽天モバイルから他社に乗り換える最大のデメリットとしては、やはり高速データ通信無制限という利点が失われてしまうことが挙げられます。月3,278円で高速データ通信が無制限というのは、その名の通り「最強プラン」と言っても過言ではありません。

楽天モバイルのデメリット&おすすめしない理由4選!メリット&向き・不向きも図解
(画像=たとえば他社の大容量プランかつ格安プランに乗り換える場合、その候補には「ahamo」の大盛りオプションが挙げられますが、同プランは100GBで4,950円。Rakuten最強プランのような「無制限」とは言えません(ロゴ画像は各公式サイトより引用)、『オトナライフ』より引用)

今後、楽天モバイルはプラチナバンドの獲得見込みが大きく、通信品質の一層の向上が強く期待されます。そのため「すぐに極めて安定した通信回線が必要」といった場合を除けば「たまに繋がらなくなる点には目を瞑りながら、高速データ通信というメリットを重視して使い続ける」のも悪くないのではないでしょうか。

逆に「いますぐ極めて安定した通信回線が必要な場合」などには、3キャリアに乗り換えるのも良いでしょう。

楽天はモバイル事業から撤退する可能性があるの?

冒頭で「楽天モバイルの利用に不安がありますか?」にYESと答えた方は、赤字続きの楽天モバイルの運営そのものに不安を抱いているのでは? 楽天はモバイル事業から撤退する可能性があるのでしょうか?

結論から言えば、たしかに楽天モバイル債の発行などキャッシュフローの苦戦は推察され、改善に向けた動きも見られますが、あくまで「モバイル事業の撤退」は一部のインフルエンサーが進言する「見解」にすぎません。

楽天モバイル債の発行

楽天は2023年1月30日から「楽天モバイル債」を発行。これは個人投資家向けとしては過去最大の2,500億円規模で、大きな話題になりました。

楽天モバイルのデメリット&おすすめしない理由4選!メリット&向き・不向きも図解
(画像=年限2年で発行利率が3.3%(税引き前)ということもあり、発行の2日後には完売してしまいましたが、「足元のキャッシュを求めているのではないか」「キャッシュフローが思わしくなく、経営状況が危機的ではないか」という不安を抱いたユーザーは少なくありませんでした(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)、『オトナライフ』より引用)

堀江貴文氏の発言について

2023年6月10日には、株式会社ライブドア(旧:オン・ザ・エッヂ)の創業者として知られる堀江貴文氏が自身のYouTubeチャンネルに公開した動画の中で、楽天モバイル事業の苦境に触れ、「Amazonなんかに売っちゃったらどうだろう」と発言しました。

楽天モバイルのデメリット&おすすめしない理由4選!メリット&向き・不向きも図解
(画像=堀江氏がこのような発言をした背景には、楽天モバイルの赤字があります。楽天では公募増資や第三者割当増資による資金調達が活発化しており、その影響によって楽天グループ代表の三木谷浩史氏の株式保有比率は3分の1を割り込んでいます。楽天モバイル以外の事業は好調であるにも関わらず、モバイル事業は赤字であることから「楽天モバイルをやめさせたい」と思っている株主は多いだろうとし、手放すことを勧めていました、『オトナライフ』より引用)

(画像引用元:堀江貴文公式YouTubeチャンネルより)

堀江氏の発言には一定の説得力があり、この動画は多くのメディアでも取り上げられました。一方でこの動画はあくまで「堀江貴文氏の一見解」であり、楽天がモバイル事業からの撤退の動きを具体的に見せているということは一切ありません。

そのためあくまで楽天モバイルに関する1つの考察として、参考する程度に留めるのが良いでしょう。