楽天モバイルは、楽天モバイル株式会社が提供する携帯キャリア。3キャリアに次ぐ4番目のキャリアとして知られ、Rakuten最強プランでは楽天回線とパートナー回線(au回線)を利用して高速データ通信が無制限でできるのが最大の魅力。
一方で、楽天モバイルはやはり「繋がらないところでは繋がらない」のもまた事実。
また2023年には楽天モバイルは「楽天モバイル債」を2500億円規模で発行。足元のキャッシュが枯渇しているのではないか、といった見方ができます。また堀江貴文氏は自身のYouTubeチャンネルで、楽天モバイルについて「Amazonへの売却」を進言するなどしています。楽天モバイルの利用に不安を感じている人もいるのでは?
この記事では楽天モバイルのデメリットを図解を交えて解説しつつ、メリットや「楽天モバイルがおすすめの人」「おすすめできない人」などを紹介します。楽天モバイルへの乗り換えの参考にしてください。
【図解】楽天モバイルのデメリット:あなたは楽天モバイルに向いている?
この記事をお読みの方の中には、少なからず「楽天モバイルは安いし、通信品質さえ改善されたならぜひ利用したい」「楽天モバイルに乗り換えたい」方がいるのでは。
代表的な楽天モバイルのデメリットには、たとえば「たまに繋がらないことがある」「Rakuten Linkの通話がやや不安定なことがある」といったものが挙げられます。
よって「あなたにとって楽天モバイルはおすすめか、否か」を判断できるチャート図を今回は作成しました。
デメリットとなり得るであろう項目に一つひとつ回答していくと、向き・不向きが分かります。まずはこちらの図をぜひ利用してください。
なお、上の図はあくまで「目安」です。より細かく一つひとつの項目を詳しく検討したい場合は、本記事を読み進めてください。
また「楽天モバイルの利用に不安がありますか?」にYESと答えた方は、昨今報じられているモバイル事業の雲行きに不安を抱いているのではないでしょうか。その点についても後半で解説します。
そもそも楽天モバイルは何故「つながりにくい」の?
楽天モバイルは自社回線を持っている「MNO」です。日本では他にdocomo、au、SoftBankがこれに当たりますが、実は他のキャリアの回線と比べ、楽天モバイル回線は電波が届きやすい「プラチナバンド」を2023年8月でまだ獲得できていません。そのため、「楽天モバイルは繋がりにくい」と言われています。
つまり繋がりにくいというイメージだけで利用を避けるのは「勿体ないキャリア」へと楽天モバイルは進化しつつあると言えるでしょう。プラチナバンドの獲得見込みも非常に大きく、3キャリアとの差はより縮まることが確実視されます。
楽天モバイルのデメリット4選
楽天モバイルのデメリットと言われているのは以下の4点です。
・たまに繋がらないことがある
・au回線との切り替えが手動で出来ない
・Rakuten Linkの通話は回線の安定性と速度によってやや不安定
・実店舗が少ない
たまに繋がらないことがある
auとのローミング協定によって大きく通信品質は改善されたものの、たとえば山間部などではまだまだ不安定。たとえばX(旧Twitter)では、新潟県で開催されるFUJI ROCK FESTIVAL ’23に参加した観客の方々の間から「楽天モバイルが不通になった」といった声がしばしば見受けられました。使用する環境によっては「不通になる」ケースがあるのは事実とみられます。
au回線との切り替えが手動で出来ない
2023年6月から提供が始まった「Rakuten最強プラン」は楽天回線およびau回線データを無制限で利用可能。つまり、楽天回線が使えない場所でもau回線を好きに使えます。しかし実はこの回線の切り替えが自動でうまくいかないことがあるとして、一部ユーザーがネット上で不満の声を上げています。
Rakuten Linkの通話は回線の安定性と速度によってやや不安定
楽天モバイルでは、「Rakuten Link」という通話アプリを利用することで国内通話かけ放題となっています。
モバイル通信でRakuten Linkを利用する場合、通信品質は回線の安定性と速度に大きく依存します。繋がりにくい環境で利用した場合などでは、通信品質が不安定になりやすいです。
実店舗が少ない
楽天モバイルは2020年4月のサービス提供開始以降、実店舗を開き続け、2022年3月には1000店舗を突破。さらに日本郵政グループと提携して郵便局内に「楽天モバイル郵便局店」を展開。こちらは約280店舗ありました。
しかし、2023年1月、突然「楽天モバイル郵便局店」のうち約200店舗を閉鎖すると発表しました。