こうした問題が生じた時は、まずは法の専門家への相談が推奨される。

3.議論大好き

これは多くは中高年の男性のパターンが多いが、あるべき論や正論の議論を持ちかけられることが少なくない。これまで女性から議論を申し込まれたことは一度もない。ほぼ100%が50代以降の男性である。

過去記事に書いたことがあるが、自分は他人との議論は最初から一切しないと決めている。理由はほとんどの議論は時間と労力のムダに終わるからだ。お互いにメリットのある議論とは、相手を理解したいというリスペクトの姿勢に立脚しており、尚且つお互い自分が持たない知識や技術、斬新な視点やユニークな思考を相手が持っており、議論を通じて価値交換される場合に限ると思っている。

「こいつを打ち負かしてスカッとしたい」「自分が優秀と周囲に思われたい」といった多くの議論好きの持つ願望を成就するために限られた時間と労力を差し出したい人はいないだろう。

こうした議論好きの人が持つ価値感は「議論を申し込まれて受けないのは逃げである」という一方的で単願思考、視野狭窄に陥っている事が多い。それでいて議論が始まると相手をマウントしたい欲求が顕在化し、ひたすら攻撃的な対応に不快感を覚えることが少なくない。有効な対応方法は無視一択である。個人的にはよく知らない他人と議論するより、自分の人生の方向性とこれからの行動を心の中で自分自身と議論する方がよほど生産的に思える。

人間の価値感はあまりにも多様すぎ、距離感も人によって全然違う。初対面からいきなりパーソナルスペースに土足で踏み込むことは誰しも不快感を覚えるだろうが、少しやり取りをして親密になるといきなり難しくなる人もいる。親しき仲にも礼儀ありという言葉通り、踏み込む前に相手の立場を想像し、相手が不快に思える行動は控えるのが望ましいと思うがどうだろうか。

 

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