プロカメラマンも「スマホで撮影」

また、スマホを仕事に使っているのは筆者だけではない。

先月地上波テレビ番組の収録があった。当日は6時間ほど撮影があったのだが、その際にニュースなどでよく見るようなバズーカ砲と思えるほど大きなビデオカメラを向けられる中、その中の一人のカメラクルーはiPhoneとGoProを使っていたのだ。

驚いて質問をすると「最近のiPhoneはとても画質がきれいなので、大型カメラが持ち込みにくい場所では結構使ってますね」と答えてくれた。テレビ出演をするのは今回で4度目だが、iPhoneを使った撮影は初めてだった。

スマホは個人のもの、会社支給でメールやビジネスチャットツールのもの、というイメージがあったのだが、テレビ番組収録でも使われるようになっている。そのくらい動画や写真性能は大きく向上している。

同時に、ここ数年は画質はあまり大きな変化がない。2017年9月、今から6年も前に発売され、未だに中古市場で人気のiPhone8は4K画質の60FPSで録画性能を有している。iPhone14も4K画質の60FPSの録画ができる点では同じである(シネマティックモードなどさらに録画機能は向上しているが)。

スマホの買い替えをするべきタイミング

以上のことから、スマホは昔のように1-2年で買い替えをするものではなくなっているようだ。結論的にスマホの買い替えをするべきタイミングは大体3年位になるのではないだろうか。逆に買い替えの必要性が生じるのは次のようなものだろう。

1つ目はバッテリーが消耗したタイミングである。古い機種をモバイルバッテリーに繋げながら使用している人もいるが、大きく利便性を損なうので最近機種へ買い替えるのが良いだろう。

次はソフトウェアのセキュリティである。古い機種はセキュリティ更新ができなくなってしまうと、そこからデータ流出やウイルス感染などのリスクが生じる。銀行や証券口座のパスワードが抜かれるとなれば、スマホの買い替え代どころではないコストを払うことになってしまう。これはすぐに買い替えるべきだろう。

最後は新機種性能に魅了されたタイミングだ。筆者がiPhone15を買い替えるのは、充電コネクタをUSB-Cに統一できる点である。「たかが充電コネクタが理由で?」と感じる人もいるかもしれないが、iPhoneが充電コネクタを更新したのは2012年のライトニングケーブルが最後で、10年ごしのアップデートとなる。iMacやiPadなどとコネクタ統一ができれば、充電ケーブルを一本化でき、仕事の効率化は進む。ケーブルのデータ転送速度が早ければさらにメリットが大きい。

スマホは多くの人にとってなくてはならないデバイスである。昔は日進月歩の速度で素人にもわかるレベルに大幅性能アップが実現したので、買い替えサイクルも短かった。しかし最近は買い替えサイクルも長くなってきているのだ。

 

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