8月上旬、台風が南におり船止めなので、近場の釣りを楽しもうと鹿児島県霧島市隼人町の隼人新港にチヌ釣りに出掛けてみた。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・新増初生)

堤防フカセ釣りで42cm頭にチヌ5尾【鹿児島・霧島】1投目からビッグヒット到来

隼人新港でフカセチヌ釣り

近場の釣りを楽しもうと鹿児島県霧島市隼人町の隼人新港にチヌ釣りに出掛けてみた。

堤防フカセ釣りで42cm頭にチヌ5尾【鹿児島・霧島】1投目からビッグヒット到来隼人新港広域略図(提供:週刊つりニュース西部版APC・新増初生)

午前5時、北東の強い風を避けて港の内側にある短い防波堤の中央に釣座を構えた。

堤防フカセ釣りで42cm頭にチヌ5尾【鹿児島・霧島】1投目からビッグヒット到来当日の釣座(提供:週刊つりニュース西部版APC・新増初生)

当日の仕掛け

まずはまきエサ作り。オキアミ生1角にチヌ用のブレンド材でチヌが好む麦が5種類も大量配合された麦黒鯛1袋と、まとまりがよく塊のまま遠くまで飛んでくれる、俺のチヌ1袋をよく混ぜ合わせる。海水を少し加えながら粘りがでるように練り込んでできあがり。

付けエサは、生イキくんPROとエサ取りが多いときように、生イキくんムキミとチヌ用練りエサめっちゃ喰う!トウモロコシを準備した。

午前5時30分、まきエサ開始。足元に少しまいて、サオ3本沖に多めにまき、チヌのポイントを作る。まきながら仕掛けを別図の通りに作る。

堤防フカセ釣りで42cm頭にチヌ5尾【鹿児島・霧島】1投目からビッグヒット到来当日の仕掛け(提供:週刊つりニュース西部版APC・新増初生)

 

当日の状況

先打ちまきエサを4杯入れる。北東の風が強く吹きつけ海面の潮が左に滑っている。この状態で、まきエサの位置に仕掛けを入れてしまうと、上滑りの潮に仕掛けだけが流される。まきエサと仕掛けがずれてしまい、沈んだまきエサに寄ったチヌに、付けエサを届けることができなくなる。

そうならないように上滑りで流される分を逆算して風上に仕掛けを投げる。サオ先を海面下に突っ込みリールを巻いて、ミチイトのすべてを海面下に置く。ウキの浮力は00でハリスがなじめば沈み始めて風の影響を受けない。

風下に仕掛けが流され、まきエサの位置で止まって、まきエサと仕掛けが同調する。サオ先を海面の上に出しミチイトのたるみがなくなればミチイトを送りだし潮に乗せて流していく。

当日の潮は大潮で満潮が午前7時。現在は上げ潮が対岸との間の船道を港の奥へ右に流れている。仕掛けがある付近は反転流が左に流れている。

本命チヌ42cmに続き40cm

第1投目、底潮に仕掛けがなじむと左にゆっくり流れるサオ先のミチイトがピンと張り、サオ先にコツコツと魚の引きを感じた。サオを立ててアワせると重たい。

魚は驚いたのか防波堤の前に平行にある波消しブロックの左側に突っ込んでいく。サオを右に倒して止めようとするが止まらず波消しブロックの奥深くに逃げられミチイトから高切れしてしまい、大事なウキを失ってしまった。逃がした魚は大きい。残念。

仕掛けを作り直し釣り再開。仕掛けがなじみむと先ほどより潮の流れが緩くなったのか、ミチイトの出がゆっくりになった。サオ先のミチイトがゆっくり張って海面との接点が沖に伸びてピンと張った。アタリだ。アワせるとサオが曲がり魚の重量を感じる。掛かった魚は右に泳いでいくので右にサオを倒しリールを巻いて寄せてくる。サオにコックン、コックンと首を振るチヌ独特の引きが伝わる。

今度は左に向きを変えて波消しブロックに入ろうとする。「今度はバラさんぞ!」とサオを斜め左にしてリールを巻いて魚を浮かす。チヌだ。大事にタモですくいメジャーで計ると42cm。「獲ったでごわす!」雄たけび一発。続けて40cmのチヌも追加。