たくさんの種類の生地を持つ洋菓子、それが「タルト」です。
サクサクだったりホロホロだったり、その魅力は尽きません。
しかし、生地の種類によっては同じ「タルト」であっても全然食感が違うものもあるかもしれません。
今回はそんな「タルト」の生地について解説します。
特に生地ごとの違いについて説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次
生地によるタルトの違い
作り方によるタルトの違い

生地によるタルトの違い

サクサクだったりホロッとしていたりと美味しい生地の洋菓子「タルト」。生地や中身、サイズなどで種類が異なるんです!!
(画像=『FUNDO』より 引用)

まずは「タルト」の生地の違いを見てみましょう。
「タルト」の生地には「シュクレ」や「プリゼ」をはじめ「サブレ」「ブリオッシュ」があるのでそれぞれ詳しくまとめます。

シュクレ
「シュクレ」はバターと砂糖を混ぜて卵と小麦粉を加えた生地のことを言います。
砂糖がやや多めに使用されることもあってサクサク食感で甘いのが特徴です。
言うなればクッキーのような生地となります。
そのため「タルト」でも定番の生地となります。

プリゼ
「プリゼ」は薄力粉に砂糖と塩を混ぜて粉っぽく仕上げた生地のことを言います。
さらさらになった状態に黄身と水を加えることでザクザク食感かつ甘さ控えめになるのが特徴です。
クッキーよりも硬めの生地となります。
こちらも「タルト」では王道の生地とされます。

サブレ
「サブレ」は薄力粉に砂糖を混ぜてホロッと仕上げた生地のことを言います。
たっぷりのバターと卵を入れることもあってホロホロ食感で軽いのが特徴です。
クッキーとはまた異なる食感の生地となります。
それゆえ「タルト」では独自のスイーツなどに使用されます。

ブリオッシュ
「ブリオッシュ」は強力粉に砂糖と牛乳を混ぜて、そこに卵とドライイーストを加えた生地のことです。
じっくりと発酵させることで芳醇かつ濃厚な香りとなるのが特徴です。
クッキー生地というよりはバゲットに近い生地となります。
こちらも「タルト」では特殊なスイーツに使用されます。

作り方によるタルトの違い

サクサクだったりホロッとしていたりと美味しい生地の洋菓子「タルト」。生地や中身、サイズなどで種類が異なるんです!!
(画像=『FUNDO』より 引用)

ここからは作り方による違いについても見ていきましょう。

ア・ブラン
「ア・ブラン」は生地だけを空焼きする作り方を意味します。
タルト生地をしっかりと焼いてベースとするのが一般的です。
その生地にガナッシュやクリームを流し入れて冷やし固めるのが「ア・ブラン」となります。

アヴェック・ガルニチュール
「アヴェック・ガルニチュール」はタルト生地にフルーツやクリームを詰めて焼く作り方を意味します。
基本的にはアーモンドクリームなどを詰めて焼くのが一般的とされています。
稀にアーモンドの他にココナッツなどが使用されることもあるのだとか。
そこにフレッシュなフルーツを盛り合わせて作られるのが「アヴェック・ガルニチュール」です。

アヴェック・プレキュイソン
「アセック・プレキュイソン」は空焼きした生地にアパレイユなどの液体を流して再度一緒に焼くという作り方を意味します。
液状のアパレイユを入れると生地が焼きにくくなってしまいます。
そのため、先に生地を焼き固めて液漏れを防ぐのが「アヴェック・プレキュイソン」です。