WHO
まず、世界保健機構WHOはどう言っているのか確認します。WHOはこう言っています。
最も接種を優先すべき対象は、高齢者、重い併存疾患がある成人、免疫不全の人、妊婦、医療従事者 健康な成人は1回の追加接種は推奨するものの、2回目以降の追加接種は、公衆衛生上の効果が比較的低いとして「推奨しない」 生後6か月から17歳の健康な子どもについてはワクチン接種の優先度はさらに低い。ワクチンは安全で効果はあるものの、感染したとしても負担が軽いことから、接種は費用対効果などにより国ごとに判断する
WHO 新型コロナワクチンの接種指針改定 健康な成人「追加接種を推奨しない」
上記記事の元になっているWHOのホームページ
なるほど、日本人は多くの人が既に追加接種(3回目)を受けていると思いますので、健康な成人の方々であれば、今回の秋からの接種についてはWHOは「推奨しない」、ということですね。
では、その各国の対応はどうでしょう?
アメリカでは、ファイザー・モデルナのお膝元で世界のリーダー・アメリカはどうでしょう?
アメリカのCDCはこう言っています。
新型コロナウイルス感染症ワクチンは安全、効果的、そして無料 6か月以上の人は全員、最新の新型コロナウイルス感染症ワクチンを受けるべきです
では、実際にアメリカ人はどれだけワクチンを接種しているのでしょうか?
それがこちら。

Our World in Dataより
データが去年で止まってしまっているのですが…日本人と比較するとだいぶ打ってない感じですね。
というのも、もっとよく見るとCDCも日本ほどには追加接種を勧めていないんですよね。
6歳以上のすべての人はワクチンを初回接種(1回・2回)する必要があります。 65歳以上の人は3回目の追加接種を受けることができます。 免疫不全状態にある人は追加接種を受けられます。 生後6か月~5歳の小児は状態により少なくとも1回接種を含む、複数回の接種が必要な場合があります。日本の高齢者が5月から6回目の接種を受けていたのと比べると、かなり差を感じます。
アメリカの友人などに聞いても、コロナやワクチンのことは街ではもう殆ど話題に上らない、ということですので、まあ、そんな感じなのでしょう。
イギリスついでに英国も。
英国では秋からのコロナワクチン接種対象を「50歳以上」から「65歳以上」に変更しました。
英国 新型コロナワクチンの対象を65歳以上に 保健当局「重症化リスク高い人に焦点」

もちろん免疫不全などの基礎疾患のある方も対象ですが、基本的に「健康な若者」や「小児」は接種対象にすらなっていないので、特殊な事情がない限り彼らはワクチンを接種しないということでしょう。
変わったのは空気では、世界のコロナワクチン接種状況を見てみましょう。
先進20カ国(G20)で見るとこんな感じ。

Our World in Dataより
日本(と英国)がダントツで接種していること、そして世界ではここ1年以上、コロナワクチンがもう殆ど打たれていないことが良くわかります。
(なお、このグラフには日本の5月からの6回目追加接種は含まれておりません。6回目は既に1000万人以上が接種しているので、そこが入ると更にJAPANが伸びて人口100人あたり150回以上で更にダントツの追加接種数となっているはずです。)
また、ワクチンの効果もさることながら、マイナス効果の方も徐々にクローズアップされてきているところです。
これまでワクチン接種に積極的だった日本医師会も、この度「副反応が強く出た人は接種は慎重に」と発言。注目を集めました。
ワクチン有効性強調も“副反応強く出た人は慎重に”日本医師会
事実、厚労省には約2000人以上がワクチン接種後に亡くなったと報告されています(その殆どは因果関係は「判定不能」として処理されていますが)。
報告例では2000人ですが、死亡統計を見るとさらにびっくり。なんと日本では、ワクチン接種を始めた2021年から総死亡数が増加し、2022年は戦後最大、東日本大震災を上回る約15万人も死亡数が増加しているのです。そしてその死亡数増加(超過死亡)は、ワクチン接種のたびに発生しています(なお、コロナによる死亡数はこのうちごく一部でほとんどの方が「コロナ以外による死亡」です)。

@tachikawa_14 さん(X、旧Twitterアカウント)作成
こうしたデータが出ていることを知っているからか、はたまた臨床現場での患者さんの動向を敏感に感じているからか、現場の医師たちも続々と接種をやめています。
m3.comの調べでは、全ての医師の約4割が今回のコロナワクチン追加接種を希望しないと答えています(若手医師に至っては過半数が希望せず)。
ワクチン開始当初はほぼすべての医療従事者が接種していたことを考えると、医師の中でも空気感がかなり変わってきていると言えるでしょう。
まとめ以上をまとめるとこんな感じでしょうか。
さあ、秋からのワクチン接種、どうしますか?
接種券が来るのか、来ないのか、それすら分からないのが現状ですが、少なくとも「接種券が来たから受ける」のような受け身の姿勢ではなく、積極的に情報を得て、自分で納得したうえで判断するのが良いのではないでしょうか。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
【関連記事】
・「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
・大人の発達障害検査をしに行った時の話
・反原発国はオーストリアに続け?
・SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
・強迫的に縁起をかついではいませんか?