大地の力を漲らせた葡萄を、シャンパーニュでは珍しくオーク樽で一次発酵させる。通常よりずっと長い期間の熟成を施した、アンセルムが生み出すシャンパーニュは、芳醇で奥深い風味を持ち、まるでブルゴーニュ地方の極上白ワインのよう、と絶賛されるようになった。

初夏、まだ小さく硬い実をつけるシャルドネ種の葡萄

本拠地アヴィーズを中心に、周囲の村に所有する葡萄畑はわずか8.3ヘクタール。「ジャック・セロス」のシャンパーニュは希少価値が高く、レストランやワインショップで巡り会えたらラッキー、という存在になった。

単一畑の表現を追求した、”Lieux-Dits »シリーズ。シャルドネの名産地、ル・メニル・シュル・オジェ村にあるLes Carellesという名の畑の葡萄だけを利用

そんな魅惑のシャンパーニュを手頃な値段で満喫できるのが、「オテル・レ・ザヴィゼ」。「ジャック・セロス」に隣接する、同ドメーヌが手がけるホテルレストランだ。

「レ・ザヴィゼ」外観

ワインリストには、”ハウスワイン”が大充実。パリやロンドンの一流レストランでもなかなか遭遇できない特別キュヴェも、レストランやワインショップの半額以下の値段で楽しめる。しかも、文字通り”蔵出し”で、状態も完璧。地元の旬の食材を使ったシンプルで風味豊かな料理と共に、シャンパーニュの神と崇められる造り手の作品を堪能できるのだ。

スクランブルエッグと鶏の砂肝のサラダ。シンプルで味わい深いカジュアル料理を「ジャック・セロス」の極上シャンパーニュと共に楽しめる

レストランのみの利用もできるが、ホテル宿泊客には、アンセルムや一緒に働く息子ギヨームによるドメーヌ案内という、オプションも提案。シャンパーニュそして「ジャック・セロス」愛好家なら、一生に一度は訪ねる価値がある、唯一無二のホテルレストランだ。

Hôtel Restaurant Les Avisés

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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