パナソニックスタジアム吹田 写真:Getty Images

サッカー観戦するに当たって、重要な要素の1つとなるのが試合会場のスタジアムだ。施設規模や設備環境によって、観戦時の迫力が変わってくるだろう。

サッカー専用スタジアムと陸上競技場とでは臨場感に大きな差が生じるが、近年Jリーグクラブのホームスタジアムとしては、その見やすさ評判の良さから徐々に前者が増加傾向にある。川崎フロンターレのホーム等々力陸上競技場のように、陸上競技場から球技専用スタジアムに改修が進められている例もある。

ここでは2023シーズン現在Jクラブがホームとする、収容人数の多いサッカー専用スタジアム(ラグビー兼用、野球兼用含む球技専用スタジアム)をランキング形式で見てみよう(収容人数はJリーグ公式サイトのスタジアム情報一覧掲載数による)。


ベスト電器スタジアム 写真:Getty Images

第11位:ベスト電器スタジアム(21,562人)

福岡県福岡市/アビスパ福岡

1995年の第18回夏季ユニバーシアード(福岡大会)のサッカー主会場として建設されたベスト電器スタジアム。流線型の屋根が特徴だ。その後、2019年のラグビーW杯開催に合わせて改修工事が行われ、観客席の個席化や照明設備のLED化、ホーム側ゴール裏への大型ビジョン設置のほか、バックスタンドには「FUKUOKA」の文字も施された。なお、1996年の第17回キリンカップサッカーでは、日本代表VSメキシコ代表(3-2)の試合会場となっており、国際試合の公式戦が行われたのはこの時の1度だけである。


サンガスタジアム by KYOCERA 写真:Getty Images

第10位:サンガスタジアム by KYOCERA(21,623人)

京都府亀岡市/京都サンガ

2020年にこけら落としが行われた新しい球技場、サンガスタジアム by KYOCERA。スタンド全面が屋根で覆われており、ピッチとスタンドの高低差は1.2mと、観戦に適した環境が整えられている。バックスタンドの下にはクライミング施設が設置されており、屋内施設としては国内初となるボルダリング、リード、スピードの3種目で国際競技基準を満たしている。


駅前不動産スタジアム 写真:Getty Images

第9位:駅前不動産スタジアム(24,130人)

佐賀県鳥栖市/サガン鳥栖

1996年にこけら落としが行われた、国内初の純鉄骨造りのスタンドを持つ駅前不動産スタジアム。全面二層式のスタンドとなっているが、ゴール裏の2階席(下層が2階、上層が3階)は座席がなく立見席となっている。メインスタンドとバックスタンドの支柱は鳥栖市内の遺跡から出土した弥生時代の細形銅剣をモチーフにしており、2019年に実施された塗り替え工事によって、サガン鳥栖のイメージカラーであるサガンブルーとサガンピンクに一新されている。


ヨドコウ桜スタジアム 写真:Getty Images