手ごろなサイズ感と見た目の可愛さで売れているフィアット 500(チンクェチェント)。日本デビューは2008年で、それから15年間、毎年コンスタントに販売台数を伸ばしている長寿モデルです。

中古車には10年落ちの物件も増えてきたことで、魅力的なプライスタグが付けられた物件も見つかるようになってきました。

はたして、それら激安モデルは購入しても良いのでしょうか?おすすめモデルとともに解説します。

中古でフィアット 500を買うならこの車種がオススメ!
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

クラシックミニと並び、欧州Aセグメントのアイコンとなった2代目フィアット500(チンクエチェント)。そして初代500(トポリーノ)は戦前までさかのぼることができるという歴史あるモデルが復活したのは、2007年のことでした。

この3代目は、2008年3月に日本に上陸。以来、多彩な特別仕様車を数多くリリースすることで愛されてきた長寿モデル。

中古でフィアット 500を買うならこの車種がオススメ!
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

新型(4代目)はバッテリーEV化され、車名も500eにあらためて発売されています。

なお、500eとガソリンエンジン車である現行フィアット500は併売されている状況。ガソリンエンジン車は、驚異的な長寿モデルになっています。

さらに、スポーツ派には、ABARTH(アバルト)ブランドも控えています。ここでは、ガソリンエンジン車のフィアット500を中心にお届けします。

目次
フィアット500なら現行型のガソリンエンジン車から選ぶのが現実的
エンジンは0.9Lの2気筒と、1.2Lと1.4Lの4気筒を用意

フィアット500なら現行型のガソリンエンジン車から選ぶのが現実的

中古でフィアット 500を買うならこの車種がオススメ!
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

クラシックミニと並び、スモールカーのアイコンとしてよく知られるシルエットが印象的な2代目は、ルパン三世などでもお馴染みですが、中古車市場にはほとんど出回っておらず、3代目のガソリンエンジン車が現実的な選択肢になります。

15年にもおよぶ長寿モデルとなっている現行型は、輸入車としては多くの物件が出回っています。ソフトトップであるカブリオレの500Cもあります。

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(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

初期型で走行距離を重ねた物件であれば、10〜30万円程度でもありますが、個体の見極めが重要なのは(イタリア車だから、輸入車だからというワケではありませんが…)同モデルも例外ではありません。

メカニカルトラブルだけでなく、塗装の剥離や内装(プラスチック)のベタつき、ひび割れなどもあり、安価な物件はそれらを織り込み済みで購入する必要があります。

500Cであれば、ソフトトップの開閉具合や雨漏りなども要チェックです。

エンジンは0.9Lの2気筒と、1.2Lと1.4Lの4気筒を用意

中古でフィアット 500を買うならこの車種がオススメ!
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

3代目フィアット500のパワートレーンは、0.9Lの2気筒ターボと、4気筒の1.2Lターボ、4気筒NAの1.4Lがあります。

トランスミッションは、2ペダルでシングルクラッチの「デュアロジック」を軸に、5MTも限定車などで設定されています。

シングルクラッチの「デュアロジック」は、MTに乗り慣れている方であれば変速ショック(変速時の間や失速感)の大きさにもすぐになれるはずですが、トルコン付ATやCVTしか乗ったことがない方だと変速する度にギクシャクするはず。

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(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

さらに「ツインエア」と呼ばれる2気筒エンジンとの組み合わせだと、トコトコとのんびり加速するイメージで、その楽しさに気づけば病みつきになるはずですが、そうでないと、細い道から大きな街道や都市高速への合流時などに怖い思いをするかもしれません。

ツインエアとデュアロジックの組み合わせは、スピードは遅くても、いわゆるエンスー向けといえるでしょう。なお、MT派であれば、限定車の5MTを探す手もあります。

ただし右ハンドルの3ペダル車は、足元がかなり狭く、3ペダルの操作は窮屈になります。

1.2Lターボまたは1.4Lにすれば、ツインエアのトコトコした加速とは異なり、1.2Lよりも1.4Lのほうが当然ながら、よりパワフルな走りを堪能できます。

なかでもフィアット500の軽量ボディと軽快なフットワークにベストマッチしているのは1.2Lターボです。

最小回転半径は、0.9Lと1.2Lが4.7mと小回りが利くいっぽうで、1.4Lになると一気に5.6mまで大きくなります。狭い住宅街や駐車場事情からフィアット500を指名する場合は、考慮に入れたいところです。