いざ、鑑真和上に会いに行きましょう
唐招提寺に到着し、南大門にてチケットを購入しましょう。苦労を重ね、盲目になってまで日本に来てくれた鑑真和上に早く会いたいと、私が鑑真和上はどちらにいらっしゃいますか?と受付の方に聞くと、パンフレットの地図に印をつけてくださいました。
唐招提寺は蓮の花も有名で、季節によってはいろいろな蓮の花が見られるそうです。そんな蓮が咲く「はす池」を通り、右に曲がると、開山堂という場所の案内が見えてきます。
着きました!ゆっくりとその場所に入っていくと、、、開山堂の中に、鑑真和上の身代わり像がいらっしゃいました。
開山堂はもともとは徳川家歴代の御霊殿として建立されましたが、明治14年に鑑真和上のお像を安置するため、現在の位置に移築されました。国宝である和上像は御影堂にありますが、平成25年に和上のお姿を写した「身代わり像」がつくられ、ここ開山堂で毎日出会うことができるようになりました。
身代わり像は年間数日しか開扉しない国宝の和上像に代わって、毎日参拝してもらうために制作されたものです。写真撮影はできませんが、あの教科書で見た通りのお姿で、「自分もどんな困難があっても乗り越えよう!」とパワーがもらえた気がします。
また、御影堂にいらっしゃる和上像は、毎年6月6日の開山忌舎利会の前後3日間だけ公開されます。次回はぜひ、御影堂内の和上像にお会いしたいと思います!
また、寺院内の東には鑑真和上の墓所である御廟もあります。同時期の高僧の中では唯一、1250年の永きに渡る現在まで、参拝する人が途絶えない場所だそうです。現在は御廟前に和上の故郷・揚州から贈られた瓊花が植えられ、初夏にその可憐な花を咲かせます。
美しい木々や苔に囲まれたこの場所の空気は、とても癒しを与えてくれる空間でした。
その他にも、南大門から入って進むと眼前に迫る金堂には、中央に本尊・盧舎那仏坐像、右に薬師如来立像、左に千手観音立像(いずれも国宝)が並び、そのお姿は、天平時代を彷彿させる迫力ですし、講堂には、本尊弥勒如来坐像(重要文化財、鎌倉時代)と持国天、増長天立像(重要文化財、奈良時代)のほか、多くの仏像が安置されています。
いかがでしたか?教科書で名前と顔は知っているけど、そんな苦労な方とは知らなかった!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。唐招提寺に来たら、ぜひ鑑真和上に会いに行ってくださいね。
文・写真・まえてぃー/提供元・たびこふれ
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