ホセ・カンテ(左)西川周作(中)アレクサンダー・ショルツ(右)写真:Getty Images

2023明治安田生命J1リーグ第25節終了時点で、4位につける浦和レッズ。昨2022シーズンは13位でフィニッシュするも、今シーズンは開幕当初から好調を維持している。ここまで勝ち点44で12勝8分5敗。得点数は30でリーグ11位。失点数は19でリーグ1位。

ここまでは統計データの傾向から、浦和が2023シーズン最終局面に向けて、追い上げに必要なポイントを見ていこうと思う。


浦和レッズ GK西川周作 写真:Getty Images

ポイント1:1失点以上しないこと

2023シーズン、浦和が敗れた試合はここまで25試合中5試合。内訳は以下の通りである。

  • 第1節:対FC東京(アウェイ)0‐2
  • 第2節:対横浜Fマリノス(アウェイ)0‐2
  • 第10節:対サガン鳥栖(ホーム)0‐2
  • 第21節:対セレッソ大阪(アウェイ)0‐2
  • 第23節:対サンフレッチェ広島(アウェイ)1‐2

敗戦時は全て2失点を喫している。ここから言えることは、2失点以上しなければ今シーズンの浦和なら負けないということである。1試合あたりの平均失点数が0.76のため、よっぽどのことがなければ大量失点することがないのではないだろうか。

失点に関する情報を付け加えると、今シーズンの浦和はリーグ戦において、敗戦した試合を除いて先制された試合が6試合あった。内訳は以下の通りである。

  • 第3節:対セレッソ大阪(ホーム)2‐1
  • 第5節:対アルビレックス新潟(ホーム)2‐1
  • 第9節:対川崎フロンターレ(アウェイ)1‐1
  • 第11節:対サンフレッチェ広島(ホーム)2‐1
  • 第13節:対ガンバ大阪(ホーム)3‐1
  • 第19節:対サガン鳥栖(アウェイ)2‐1

驚くべきことに、第23節のサンフレッチェ広島戦の敗戦時を除き、浦和は先制された試合において敗れていない(勝ち点1以上を獲得することができる)。たとえ先制点をとられたとしても、得点を奪うことができれば勝ち点を獲得できる可能性が高いといえる。つまり、失点を1までに抑えることが、追い上げに必要なポイントの1つとなるだろう。


浦和レッズ FWホセ・カンテ 写真:Getty Images