燃費の良い軽自動車ランキングTOP10
2023年現行モデルのデータをもとに、燃費の良い軽自動車ランキングを作成しました。具体的な順位は以下のとおりです。
中古車でも現行モデルであれば、上記の燃費性能を発揮してくれるため、あなたに合った燃費の良い軽自動車を見つけてみましょう。まずは、各車種の特徴や燃費性能を詳しく紹介します。
順位 | メーカー/車種 | 燃費※WLTCモード |
---|---|---|
1位 | スズキ アルト | 27.7km/L |
2位 | スズキ ワゴンR | 25.2km/L |
同率3位 | ダイハツ ミライース | 25km/L |
同率3位 | スズキ ハスラー | 25km/L |
5位 | ホンダ N-WGN | 23.2km/L |
6位 | ホンダ N-ONE | 23.0km/L |
7位 | ダイハツ ミラトコット | 22.6km/L |
8位 | スズキ スペーシア | 22.2km/L |
9位 | 日産 デイズ | 23.2km/L |
10位 | ダイハツ タフト | 21.4km/L |
1位 スズキ アルト
アルトには、車両本体価格が100万円以下で購入できるグレードがあり、軽自動車の中で最も燃費性能が優れている車種です。
ガソリンモデルとハイブリッドモデルを設定しており、後者には簡易型のハイブリッドシステムである「マイルドハイブリッド」を搭載しています。フルモデルチェンジ後にマイルドハイブリッドを搭載したことにより、低価格で低燃費な車を実現しました。外装は何年乗っても飽きないようなシンプルなデザインです。
アルトは、とにかく燃費がよい軽自動車を購入したい方におすすめです。なお、OEM車の「マツダ キャロル」もアルトと同等の燃費性能を発揮します。
グレード | 燃費(WLTCモード):2WD | 燃費(WLTCモード):4WD |
---|---|---|
A | 25.2km/L | 23.5km/L |
L | 25.2km/L | 23.5km/L |
HYBRID S | 27.7km/L | 25.7km/L |
HYBRID X | 27.7km/L | 25.7km/L |
2位 スズキ ワゴンR
ワゴンRは、初代が発売されてから30年経過しており、現代でも国内で高い信頼を得ている車種です。
スズキセーフティサポートには、夜間の車や歩行者を感知し、衝突軽減ブレーキをかけてくれる「デュアルカメラブレーキサポート」がセットになっているため、夜道も安心して運転することが可能です。
ワゴンRは、安全かつ燃費が良い軽自動車を購入したい方におすすめです。なお、OEM車の「マツダ フレア」も、ワゴンRと同等の燃費性能を発揮します。
グレード | 燃費(WLTCモード):2WD | 燃費(WLTCモード):4WD |
---|---|---|
FX | 24.4km/L(CVT) | 23.2km/L(CVT) |
HYBRID FX-S | 25.2km/L | 24.2km/L |
HYBRID ZX | 25.2km/L | 24.2km/L |
HYBRID ZT | 22.5km/L | 20.9km/L |
HYBRID T | 22.5km/L | 20.9km/L |
同率3位 ダイハツ ミライース
ミライースは車両本体価格が86万円〜と、低価格で購入できる低燃費な軽自動車です。
設定されているグレード数も多く、最低限の装備で価格を抑えたり、快適装備や運転支援機能などを充実させたりと、あなたのニーズに合わせられます。現行ミライースの運転支援機能には「スマートアシストⅢ」が採用されているため、安心して運転できます。スマートアシストⅢの具体的な機能は以下のとおりです。
ミライースは、とにかく費用を抑えて燃費が良い軽自動車を購入したい方におすすめです。なお、OEM車である「トヨタ ピクシスエポック」と「スバル プレオプラス」も、同等の燃費性能を発揮します。
グレード | 燃費(WLTCモード):2WD | 燃費(WLTCモード):4WD |
---|---|---|
B | 25.0km/L | 23.2km/L |
B“SA Ⅲ” | 25.0km/L | 23.2km/L |
L | 25.0km/L | 23.2km/L |
L“SA Ⅲ” | 25.0km/L | 23.2km/L |
X“SA Ⅲ” | 25.0km/L | 23.2km/L |
X“リミテッド SA Ⅲ” | 25.0km/L | 23.2km/L |
G“SA Ⅲ” | 25.0km/L | 23.2km/L |
G“リミテッド SA Ⅲ” | 25.0km/L | 23.2km/L |
同率3位 スズキ ハスラー
ハスラーは、“遊べる軽”をコンセプトに生産された低燃費な軽SUVです。
アウトドアに適しており、サーフボードやスノーボード、旅行の荷物などを収納できるよう設計されています。ラゲッジルームは、汚れや水分に対しての耐久性があるため、荷物が汚れていても気兼ねなく積むことが可能です。
ハスラーは、個性を演出しつつ、アウトドアに適した燃費の良い軽自動車を購入したい方におすすめです。なお、OEM車である「マツダ フレアクロスオーバー」も、同等の燃費性能を発揮します。
グレード | 燃費(WLTCモード):2WD | 燃費(WLTCモード):4WD |
---|---|---|
HYBRID G | 25.0km/L | 23.4km/L |
HYBRID G ターボ | 22.6km/L | 20.8km/L |
HYBRID X | 25.0km/L | 23.4km/L |
HYBRID X ターボ | 22.6km/L | 20.8km/L |
5位 ホンダ N-WGN
N-WGNは、使い勝手が良い低燃費な軽自動車です。
ブレーキペダルから足を離しても停止し続ける「ブレーキホールド機能」が付いているため、ストップ&ゴーが多い街乗りでの運転の負担を軽減できます。停止中にうっかりブレーキを離してしまった際でも、クリープ現象で前進しないため、安全性も考慮されています。
さらに、搭載されているエンジン自体が低燃費であるほか、停車中にエンジンが止まる「アイドリングストップ機能」により、高い燃費性能を発揮しています。燃費優先で走行できる「ECONモード」にも設定できるため、より燃費が向上します。
グレード | 燃費(WLTCモード):2WD | 燃費(WLTCモード):4WD |
---|---|---|
G | 23.2km/L | 21.2km/L |
L | 23.2km/L | 21.2km/L |
L 特別仕様車 STYLE+BITTER | 23.2km/L | 21.2km/L |
Custom L | 23.2km/L | 21.2km/L |
Custom L・ターボ | 21.2km/L | 20.0km/L |
6位 ホンダ N-ONE
N-ONEは、走行性能と燃費性能が高い軽自動車です。
N-ONEのエンジンは、パワーがあり低燃費を両立させる「i-VTEC DOHC自然吸気エンジン」が採用されているため、燃費を抑えつつ力強くてスムーズな加速を実現しています。
N-ONEは、高速道路や坂道でもストレスなく運転ができる、燃費の良い軽自動車を購入したい女性におすすめです。
グレード | 燃費(WLTCモード):2WD | 燃費(WLTCモード):4WD |
---|---|---|
Original | 23.0km/L | 21.0km/L |
Premium | 23.0km/L | 21.0km/L |
Premium Tourer | 21.8km/L | 20.1km/L |
RS | 21.8km/L(CVT) | – |
Original 特別仕様車 STYLE+ URBAN | 23.0km/L | 21.0km/L |
7位 ダイハツ ミラトコット
ミラトコットは、初めて車を購入する女性でも運転しやすい、低燃費な軽自動車です。最近の軽自動車は、スライドドアで車高が高い「トールワゴン」が主流になっている傾向があります。
また、エンジンは力強くて低燃費走行が期待できる「TOPAZ NEO」が採用されています。車が止まる少し前からエンジンを自動でストップさせるアイドリングストップ機能「エコアイドル」も装備されているため、より低燃費な走行が期待できます。
ミラトコットは燃費が良いほか、運転しやすい軽自動車に乗りたい方におすすめです。
グレード | 燃費(WLTCモード):2WD | 燃費(WLTCモード):4WD |
---|---|---|
G“SA Ⅲ” | 22.6km/L | 21.5km/L |
L“SA Ⅲ” | 22.6km/L | 21.5km/L |
8位 スズキ スペーシア
スペーシアは、快適性と燃費性能が高い軽自動車です。
またスペーシアには、モーターによってガソリンの消費を抑える「マイルドハイブリッド」が搭載されています。アイドリングストップ機能も付いているため、低燃費かつ環境にやさしい走行を実現しています。
スペーシアは、家族でゆったりロングドライブを楽しみつつ、燃費を抑えたい方におすすめです。なお、OEM車である「マツダ フレアワゴン」も同等の燃費性能を発揮します。
グレード | 燃費(WLTCモード):2WD | 燃費(WLTCモード):4WD |
---|---|---|
HYBRID G | 22.2km/L | 20.2km/L |
HYBRID X | 21.2km/L | 20.2km/L |
9位 日産 デイズ
デイズは、安全性能と燃費性能が高い軽自動車です。
デイズには、日産の運転支援技術「プロパイロット」が搭載されています。軽自動車で初めてプロパイロットが搭載されたため、注目を集めています。
また、デイズは日産独自の「スマートシンプルハイブリッド」を搭載しています。減速時のエネルギーを活用して燃費を向上させているため、低燃費走行が期待できます。
デイズは安全性能が高く、燃費の良い軽自動車を購入したい方におすすめです。
グレード | 燃費(WLTCモード):2WD | 燃費(WLTCモード):4WD |
---|---|---|
S | 23.2km/L | 21.0km/L |
X | 23.2km/L | 21.0km/L |
X ファイントーン | 23.2km/L | 21.0km/L |
ボレロ | 23.2km/L | 21.0km/L |
ハイウェイスターX | 23.2km/L | 21.1km/L |
ハイウェイスターX ファイントーン | 23.2km/L | 21.1km/L |
ハイウェイスターX プロパイロットエディション | 23.2km/L | 21.1km/L |
ハイウェイスターX プロパイロットエディション ファイントーン | 23.3km/L | 21.1km/L |
ハイウェイスターGターボ | 21.5km/L | 19.4km/L |
ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション | 21.5km/L | 19.4km/L |
10位 ダイハツ タフト
タフトはアウトドアに適した、燃費の良い軽自動車です。
軽自動車とはいえ、後席を倒せばサーフボードやスノーボードなどの長い荷物や、旅行バッグを積めるほど荷室が広々としています。シートは汚れにくい素材になっているため、荷物が汚れていても遠慮なく積むことも可能です。
また、ワイルドでスポーティーなデザインになっており、輸入車SUVに劣らない魅力があります。ワイルドでスポーティーなデザインにより、存在感があるため、サイズ以上に大きく見えることもタフトの魅力です。
タフトは、ワイルドでスポーティーなデザインで、アウトドアに適した燃費の良い軽自動車を購入したい方におすすめです。
グレード | 燃費(WLTCモード):2WD | 燃費(WLTCモード):4WD |
---|---|---|
X | 21.4km/L | 21.1km/L |
Xターボ | 21.3km/L | 21.1km/L |
G | 21.4km/L | 21.1km/L |
G“クロム ベンチャー” | 21.4km/L | 21.1km/L |
G“ダーククロム ベンチャー” | 21.4km/L | 21.1km/L |
Gターボ | 21.3km/L | 21.1km/L |
Gターボ“クロム ベンチャー” | 21.3km/L | 21.1km/L |
Gターボ“ダーククロム ベンチャー” | 21.3km/L | 21.1km/L |
【基礎知識】カタログ燃費と実燃費とは?
カタログ燃費と実燃費では、測定方法が異なるため計測結果に差が出てしまいます。しかも、実燃費はカタログ燃費よりも悪いことがほとんどなので「カタログ通りの燃費が出ない」と不満が出てしまうのは当然です。
どうしてそれほどまでに差が出てしまうのでしょうか。それは測定方法に答えがあります。
カタログ燃費とは
カタログ燃費とは、その名の通り自動車のカタログに表示されている燃費です。
カタログ燃費は国が決めた試験法に基づいて試験を行い、その結果を表記しています。いわゆる“JC08モード”や“WLTCモード”と呼ばれる測定方法ですね。
JC08モード 10・15モードでの燃費測定方法
JC08モードや10・15モードでの燃費測定は、市街地や郊外での走行を想定した“一定のパターン”で車を走らせたときの燃料消費量から、1Lあたりの走行距離を算出します。
ここで注目したいのが、“一定のパターンで車を走らせて測定する”という点。
もちろん公道では一定のパターンで走らせることは不可能なため、測定は検査場内に設置されたシャーシダイナモと呼ばれる回転ローラー(シュミレーター)の上で行います。
つまり、カタログ燃費とは車を公道で走らせて測定した燃費ではなく、シュミレーター上で車を走らせた燃費というわけですね。
参照:国土交通省「燃費測定モードについて」
最近見かけるWLTCモードって?
ところで、最近の自動車カタログの燃費表示を見ると、JC08モードの他に“WLTCモード”という表示があることをご存じでしょうか。
WLTCモードは、2017年より日本で導入された燃費の測定方法で、JC08モードよりもさらに細かく走行条件を指定して燃費をシュミレートできることが特徴です。
さらに、WLTCモードには「市街地」「郊外」「高速道路」の3種類のモードがあり、限定された条件での燃費も算出しています。高速道路を多く走る人や、市街地しか走らない人はこちらの値も参考にすると、カタログ燃費を一層活用できるのでおすすめです。
実燃費とは?
実燃費とは、その名の通り実際に車を走らせて計測した燃費のことです。測定方法に基準がないので、同じ車種でも車の走らせ方によって燃費が変化しますし、測定する時間帯によっても燃費は変化します。
実燃費は基本的にカタログ燃費よりも悪くなる
実燃費は実際に車を走らせて燃費を計測するので、シャーシダイナモを使って測定するカタログ燃費よりも結果は悪くなります。
最近ではWLTCモードの導入によりカタログ燃費と実燃費の差は小さくなってきてはいますが、それでも1割以上燃費に差が出ています。
どうしてカタログには実燃費を表示しないの?
「カタログ燃費と実燃費でそんなに差が出るならはじめから実燃費だけを表示すれば良いじゃないか!」そんな声が聞こえてきそうですが、実際はそうともいきません。
そもそも自動車の燃費は、車のコンディションや道路事情、運転方法などさまざまな外的要因によって大きく変化します。
測定する度に変化する燃費を、ユーザーへの宣伝には使えないですよね?というわけで考案されたのが、常に同一条件で燃費を計測できるカタログ燃費というわけです。
現時点でカタログ燃費と実燃費の差は小さくなってきてはいますが、この差がなくなるのはまだまだ先の話になりそうです。