さまざまな医療機関体験談

歯のお掃除
アルジェリアにおいて歯医者さんを訪れるのはズバリ "歯が痛くなってから"です。歯の定期検診という習慣はありません。そのようなスタンスなので歯がないアルジェリア人もちらほら。
また日本の定期検診でよく行う歯のお掃除をアルジェリアで行うと血だらけになります。歯茎の中の歯周ポケットをしっかり掃除してくれるのですが、まるで針を刺しているかのように容赦ないので、うがいをした際に見る出血量に驚くこととなります。
予約自動キャンセル
医療機関以外にもよくあることですが、アルジェリアの予約システムで多いのは、当日や前日に予約確定の電話をしなくてはならないことです。
特に説明もされずに前回予約したからと当日そのまま訪れた際は、まだ本来ならば開いている時間なのに既に閉まっていたなんてことも。予約確定の電話がなく、お客さんもいなかったため早めに閉めたという理由も少なくありません。
このように確定連絡をしないと予約が勝手にキャンセルになってしまうことがあるので、確定連絡が必要か確かめたほうがいいです。
人によって考えが違う
もちろん日本の医療関係者でもこのようなことがあるでしょう。ただ、アルジェリアの場合はその範囲が広くて驚くかもしれません。
たとえば注射を行わなければならない際には、自身で注射針を薬局で購入しなければなりません。また、注射をしてくれるのは別の機関になります。
処方箋には注射の種類が記載されているものの、そこまで細かく書いていない場合がほとんどです。薬剤師の判断で注射針を出してもらうこととなりますが、注射をする医療機関では看護師に注射針の種類が違うと指摘されることも。後日看護師の言われたとおりに別の種類を購入して持って行っても、その日の担当の看護師にまた違うと言われる羽目に。
薬を見つけるのが大変
アルジェリアの薬は国内生産のものとヨーロッパ、主にフランスからの輸入のものがあります。全ての薬が国内生産でまかなえているわけではありません。
アルジェリアに薬局の数は多いのですが、特に輸入のものはすぐ無くなってしまうことが多く、必要な時に見つからないなんてこともしばしば。そんな時には100件くらい薬局に電話をかけて探さなければいけないことも。
採取したものは自身で運ぶ
アルジェリアでは一連の診療が同じ場所でできないと記載しましたが、これは重大な病気においても同じです。
たとえば、体の一部を切除した際には、病理検査に出すため、自身(家族)が切除した部位を持って検査機関まで行かなければなりません。
もちろん中は見えない状態ですが、日本では考えられないシチュエーションです。
アルジェリアの医療メリット

ここまで読むと、アルジェリアの医療事情は悪いように思いますが、メリットは何より薬が安く購入できることです。
元々アルジェリアの物価は安いため、薬も日本より随分安いのですが、保険で購入できるとさらに割引があるので低価格になります。
日本でも薬と聞くとそんなに高価なものは想像しにくいと思いますが、日本では保険対象外のものも多く、アルジェリアで低価格で購入できる場合もあります。