朝市で街歩き、電動キックボードの姿も
勝浦といえば、朝市。最近はそうしたイメージが観光客の間でも定着している。
市の観光協会によれば、開催は毎月1日~15日が市街中心部の下本町朝市通りで、毎月16日から月末は仲本町朝市通りで、朝6時半頃から11時頃まで実施される。定休日は、元旦と毎週水曜日。地元であがった魚介類、地元で採れた野菜や果物、串焼きやタイ焼きの屋台など、ちょっとした縁日のような雰囲気である。今回訪れた日曜日は集客数が多いため出店数が多く、平日は”まったり”した雰囲気となる。

コンちゃんを港側に市営駐車場に止めたが、料金はなんと無料。徒歩で5分ほどで朝市があるエリアに到着。都心よりは”涼しい”とはいえ、この日も朝から日差しが強い。日焼け止めを入念にぬって、大きめの麦わら帽子をかぶって街歩きを楽しんだ。
街並みは、いかにも昭和を感じさせる。雑貨店では、「ウキワあります」の文字。干物の加工・卸売り販売のお店の横には看板ネコちゃん。さらに、古い商店を改装したカフェやパン屋さん。食べ歩きをしながら、ゆったりとした時間が流れる。港近くの川には、全長10~20cmほどの魚な群れを成して泳いでいる。

そんな市街地で、ちょくちょく目にしたのが電動キックボードの姿。アメリカの電動キックボードシェアリング大手「Bird」を日本で展開するBRJの事業だ。利用するには、専用アプリをダウンロード。利用時間は午前7時から午後10時まで。料金は基本利用料が100円で、一分間あたり15円が加算される仕組みだ。
海岸線に注目スポット多し
朝市探索を終えて、勝浦港沿いに海岸線を行く。切り立った地形の中で民家の間と通る道はかなり狭く、また幅員の狭いトンネルも少なくない。そのため、クルマのすれ違いで苦労することも度々ある。

それでも先に進んでいくと、「ここが千葉なのか?」「まるで遠い南の島のようだ」という印象を持つような風景に出会う。
例えば、八幡岬。ここは勝浦城跡で、手前の勝浦湾からその先の南房総に向けて地形が手に取るように分かる。また、勝浦湾の綺麗な海は、「いかにも深そうだ」と直感できる風景である。国道128号線に戻り、勝浦の定番観光スポットである勝浦海中公園・海中展望塔へ。
「まるで潜水艦からみる海の様子」と言われる、勝浦の海や近いが体感できる。こうした有料スポット以外にも、入り組んだ海岸線にはプライベートな岩場があり、近隣の民宿などでは関東各地から夏休み終盤を楽しみに来た家族連れが目立った。

こちらはコンちゃんを港近くに停めて、電気ポットを車載バッテリーにつなぎ、リア空間でランチブレイク。 地面からの照り返しは強いものの、なるほど、海風は涼しく感じる。車内の気温計は29度を指している。気象庁によれば、8月末から9月初旬まで関東地方のまだまだ猛暑が続くようだ。
9月中旬以降、暑さがひと段落したら、コンちゃんと今度はどこへ行こうか? 勝浦の海を眺めながら、のんびりと考えた。
フォト=桃田健史 K.Momota
文・桃田健史/提供元・CARSMEET WEB
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