最近、自宅のWi-Fiルータにハッカーが侵入して、勝手に設定を書き換える事件が発生しています。最悪の場合は個人情報が盗まれたり、犯罪に利用される危険性もあるため、警視庁が各自で対策をとるように注意喚起を行っているのです。そこで今回は、ハッカーが簡単にWi-Fiルータの設定に侵入できないように、自宅のWi-Fiルータの設定画面のログインパスワードを変更する方法を紹介しましょう。
初期設定のままWi-Fiルータを使っているとハッカーに侵入される!?
警視庁が2023年3月28日に「家庭用ルーターの不正利用に関する注意喚起」を行ったのをご存じでしょうか？
これは、ハッカーがアナタの家のWi-Fiルータを外部から不正に操作して、勝手に特定の機能を変更するというものです。しかも、一度設定されると従来の対策では不正な状態が永続的に解消されないといいます。
もし、ハッカーにWi-Fiルーターを勝手に使われてしまうと、最悪の場合は接続しているパソコンやスマホの個人情報を抜き取られたり、犯罪の遠隔操作に使われてしまう可能性もあるのです。
■警視庁の推奨する対策
【従来の対策】
- ・初期設定の単純なIDやパスワードは変更する
- ・常に最新のファームウェアを使用する
- ・サポートが終了したルーターは買い替えを検討する
【新たな対策】
- ・見覚えのない設定変更がなされていないか定期的に確認する
警視庁の注意喚起ではWi-Fiルータの「VPN設定」や「DDNS機能設定」、「インターネット（外部）からルーターの管理画面への接続設定」が勝手に有効化されている場合があるとしています。
とはいえ、そもそもWi-Fiルータの設定画面にログインするパスワードが初期設定のままだと、簡単に外部から侵入されてしまうことが大きな問題でしょう。
そこで今回は、少しでもハッカーが侵入しにくくなるように、Wi-Fiルータの設定画面にログインするパスワードを、初期設定から変更する方法を紹介します。
ちなみに、今回は筆者愛用バッファロー「WSR-2533DHPL2」を使用して説明しますが、設定画面のログインパスワードの変更方法はほかの機器でも同じような感じですので、メーカーのマニュアルを参考にして、ぜひチャレンジしてみましょう。
Wi-Fiルータの設定は自分で簡単に変更できる！
そもそも、Wi-Fiルータのアクセスポイント名や接続パスワード、Wi-Fi電波のチャンネル変更などは、設定画面から自分で簡単に変更できることをご存じでしょうか？
Wi-Fiルータの設定を変更するには、設定画面にログインする必要がありますが、初期設定のログインIDは「admin」となっていることが多く、パスワードも非常に単純なものが設定されていたりします。
今回の警視庁の注意喚起は、ハッカーが比較的簡単にパスワードを割り出し、Wi-Fiルータの設定を勝手に変更したと思われるのです。
そこで、ハッカーが設定画面に簡単にログインできないように、せめてパスワードを自分で複雑なものに変更しておくことで、より安全にWi-Fiルータを利用できるというわけです。
それでは、このあとWi-Fiルータの設定画面にアクセスする方法を紹介しますが、その方法は大きく分けて2通りあります。
まず、昔からある方法でWebブラウザのURL検索欄に「192.168.11.1」と直接入力して設定画面を表示する方法があります。
しかし、これは慣れていない人にとっては少々難しく感じられるため、最近はWi-Fiルータ設定専用アプリをメーカーが配布しているのです。Wi-Fiルータに詳しくない人なら、アプリを使ったほうがよいでしょう。
