バングーナガンデ佳史扶(FC東京)
2023シーズン度重なる怪我で苦しむFC東京のDFバングーナガンデ佳史扶も、怪我がなければ海外移籍もあり得た選手の1人だろう。
3月の第二次森保ジャパンの初陣に招集され鮮烈なA代表デビューを飾るも、3月28日に行われたコロンビア戦で負傷した。さらにその後、5月24日のYBCルヴァンカップEグループのグループステージ第5節セレッソ大阪戦でも怪我を負ってしまい、事実上の長期離脱を余儀なくされている。
バングーナガンデは昨2022シーズン7月以降にスタメンに定着。その精度の高い左足で多くのチャンスを作ってきた。また、果敢なオーバーラップで攻撃に厚みを持たせ同シーズン第27節の柏レイソル戦で嬉しいプロ初ゴールもマーク。今2023シーズンは得点にこそ結びついていないものの、サイドからのチャンスメイクはますます凄みを増していたように感じられた。
FC東京のサイドバックと言えば、大ベテランになった元日本代表のDF長友佑都が真っ先に思い浮かぶ。バングーナガンデが怪我から復帰しても、変わらず高い壁として、また目標として前に立ちはだかる選手は長友以外にもいることは間違いない。しかし今後のステップアップに向けて、乗り越えなければならない壁であることも事実。一日も早い復活とさらなる成長に期待したい。