角田涼太朗(横浜F・マリノス)
昨2022シーズンは18試合と多くの出場機会を得て、今2023シーズンはスタメン出場機会も増えることが期待された横浜F・マリノスのDF角田涼太郎。3月には怪我を理由に辞退したものの、キリンチャレンジカップに臨む日本代表にも初選出され、その期待値は一層高まっていた。
実際に2023シーズンは開幕からスタメン出場を続けており、王者チームの守備陣の一角として堂々たるプレーを続けていたが、5月6日の練習中に負傷。クラブ公式からは、右第五中指骨骨折により全治には3ヵ月かかる見込みとの発表がなされた。
身長185cmの高さもさることながら強さと速さも兼ね備える角田は、対峙する相手が誰であろうと高い守備力を誇る。左足の精度にも定評があり、自陣低い位置でのつなぎはもちろん前線への正確なパスやフィードでチャンスメイクにも一役買う。攻守に渡って能力を発揮でき、左利きのセンターバックという希少価値も相まって、怪我がなければ海外オファーがあっても不思議はない選手だったと言えよう。
とはいえ、チームに残ればこれほど頼れる若手はそう多くない。二連覇を狙って優勝争いを繰り広げる横浜FMにとっては、1日も早い復帰が望まれる選手であることは間違いない。
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本田風智(サガン鳥栖)
パリ五輪候補選手の1人でもあるサガン鳥栖のMF本田風智。まだ22歳ながら正式にチームに加わってからすでに4シーズン目を迎え、今2023シーズンは中心選手としての活躍が期待された。J1第13節のアビスパ福岡戦で左膝外側半月板断裂という全治未定の大怪我を負ってしまったが、ここまで12試合出場で3ゴールをあげ、苦しんだ序盤戦では貴重な得点源となっていた。
本田の特徴はなんといっても卓越したシュート技術の高さだ。エリア内で冷静にシュートコースを見極めたゴールシーンが印象的で、かつ不利な体勢からでもゴールにねじ込めるスキルも併せ持つ。DFラインの裏を取るような動き出しも巧みで、2列目から攻撃に厚みを持たせられる。
鳥栖は直近のリーグ戦で3試合勝ち無しで、7月以降は5試合で1勝のみ。5月に2勝2分2敗、6月は2勝1分と、徐々に盛り返したがここにきて勢いに衰えが見られる。攻撃面の起爆剤として、本田の一日も早い復帰が待ち望まれる状況だ。
まだ22歳と発展途上の本田。しかし、ゴール前での存在感をはじめ、そのポテンシャルの高さは近い将来海外での活躍が十分見込めるものと言える。まずは怪我からの完全復活を果たし、その上で五輪を機に世界に羽ばたいてほしいものだ。
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