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日本でもこういうのが手軽に楽しめたらとウラヤマシイ文化
ベースがビートル?!とは思えない、最高にかっこいいスポーツカー!
日本でもこういうのが手軽に楽しめたらとウラヤマシイ文化
外国には「キットカー」という、パイプフレームやら既存車ベースやらで、オリジナルからレプリカまで好きなボディを載せて楽しめるという、素晴らしいクルマ文化があるんです!
日本でもカスタマイズカーの一種として似たようなものはありますが、海外だと国や地域によっては手軽に楽しめるわけでして。
今回はそんなキットカーの中でもとびっきりイケてる1台、単にカッコイイだけではなくキャノピー(ドアではありません!)の開き方も最高な、スターリング ノバを紹介します。
ベースがビートル?!とは思えない、最高にかっこいいスポーツカー!
空冷エンジンをリアへ搭載するため、フロントには余計なものがないことを象徴するような低く鋭く伸びたフロントセクション、全高わずか1,000mmチョイ(代表的なスペックだと1,067mm)は、初代ロータス ヨーロッパと同程度、フォードGT40に迫ります。
しかし驚きなのは、このスターリング ノバ、もともとフォルクスワーゲン タイプ1、”ビートル”をベースにしたクルマだということで、あの丸っこいカブトムシが、なんでこんなペタンコのかっこいいスポーツカーにあるの?!と驚く人もいるでしょう。
実は、ビートルは現在主流のモノコックボディではなく、鋼板にリブを打って十分な強度を持たせたフロアパネルをシャシーとして、その上にボディを載せたプラットフォーム型シャシーなどと言われる構造で、極端な話、ボディなしでも走れます。
他のボディを載せてもクルマとして成立するため、「デューンバギー」などの名称で有名なサンドバギーや、ブラッドリーGTなどオリジナルスポーツカー、ポルシェ356レプリカなど、数々のキットカーやカスタムカーのベースになりました。
フォルクスワーゲン本家でも「カルマンギア」というスポーツカーを作りましたし、リアエンジン・リアドライブですから車内にプロペラシャフト用のトンネルは必要ないので着座位置は限界まで低くできて、何かと都合がいいんですね。
日本だとK4GPで有名なマッドハウスが、同じくリアエンジンのスバル サンバー(スバル製オリジナル)をベースに、オリジナルマシンからポルシェ956の縮小レプリカなど、数々のカスタムカーを作っています。
しかしそれらがレース用なのに対し、ノバはあくまでナンバーをつけ公道も走れるということで、イギリスのメーカーが販売したところ、キットカーとしてはかなりのヒット作になりました。