【期待の新型車】オフロードの覇者を目指した世界一タフな4WD。レクサスGXの異次元のクロスカントリー性能
(画像=レクサスGXは「機能的な本質や動的性能に根ざしたプロポーション」が特徴。従来型と比較してアプローチアングル(26度)を5度立たせ、フロントオーバーハングを20mm短縮したオフロード最適パッケージを採用。4950mmの全長はLX比で150mm短く、ライバルのランドローバー・ディフェンダー(同4945mm)と同等レベル、『CAR and DRIVER』より引用)

V6ツインターボとパワフルHVを設定。全身タフな本格派

レクサスは、世界中の道でリーダーシップを握ろうとしている。GXは都会派のLBXに対し、オフロードでも快適で信頼感たっぷりの走りが味わえる本格クロスカントリーSUVである。GXは従来、北米市場を中心に販売されてきたが、新型は日本でも発売を予定するグローバルモデル。基本構成は、次期型ランドクルーザー・プラドとオーバーラップするもようだ。

ラインアップは標準モデルに加え、タフさを一段と追求したOVERTRAIL(オーバートレイル)を新設定。オーバートレイルは標準比20mmワイド化したトレッドとボディプロテクター、専用ルーフレールを採用。18インチの専用オールテレインタイヤを装着する。

【期待の新型車】オフロードの覇者を目指した世界一タフな4WD。レクサスGXの異次元のクロスカントリー性能
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
【期待の新型車】オフロードの覇者を目指した世界一タフな4WD。レクサスGXの異次元のクロスカントリー性能
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)

パワートレーンは3.5リッター・V6ツインターボと、2.4リッター直4ターボ+モーターで構成する新開発ハイブリッドの2種。ともにガソリン仕様でディーゼルは未設定だ。駆動方式は、もちろん副変速機付きのフルタイム4WD。新採用のGA-Fプラットフォームをはじめ、主要なメカニズムは、レクサスSUVを牽引するフラッグシップ、LXとオーバーラップする。従来のGXは、タフなクルマとはいえ、世界トップの悪路走破性の持ち主とは言い難かった。しかし新型は、ランドクルーザー300譲りのLXのDNAを受け継ぐことで大幅にグレードアップ。全地球をターゲットにした究極のクロスカントリー4WDに進化している。

プレミアムにしてワイルド。新型は悪路で輝く本物志向4WD

新型の開発コンセプトは「ザ・プレミアム・オフローダー」。過酷な悪路はもちろん、高速道路や市街地まで、さまざまなシーンで心高まる体験を提供するSUVに仕上げた。スタイリングは、本物感が漂う骨太な印象。フロントピラーを従来型比で後方に引きつつ立てたことと、スクエアなシルエットがオフローダーらしさを強調。大きく張り出したホイールフレアが安定したスタンスを主張する。デザイナーは「機能的本質や動的性能に根差したプロポーションと、個性的なデザインを追求した」と説明する。

【期待の新型車】オフロードの覇者を目指した世界一タフな4WD。レクサスGXの異次元のクロスカントリー性能
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
【期待の新型車】オフロードの覇者を目指した世界一タフな4WD。レクサスGXの異次元のクロスカントリー性能
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)

ボディサイズは全長×全幅×全高4950×1980×1870mm。現行ランドクルーザー・プラド(同4825×1885×1835mm)比でひと回り大きく、全長以外はLX(同5100×1990×1885mm)と遜色がない。日本での使い勝手を考えると、やや大柄な印象だが、ライバルのランドローバー・ディフェンダー(同4945×1995×1970mm)とサイズは同等。ワールドワイドで見るとハイグレード・オフローダーの標準値というところだろう。

注目はメカニズムだ。GXはエンジンや足回りを配置したフレームと、ボディが別体となる伝統構造を採用。基本となるプラットフォームはLXと同様の新世代GA-F型を組み込む。GA-F型は、卓越のオフロード性能と優れた快適性、そして安全性の高次元バランスで、すでに世界中で高い評価を獲得している名品。GXの完成度には期待が高まる。

【期待の新型車】オフロードの覇者を目指した世界一タフな4WD。レクサスGXの異次元のクロスカントリー性能
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
【期待の新型車】オフロードの覇者を目指した世界一タフな4WD。レクサスGXの異次元のクロスカントリー性能
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)

足回りはフロントがハイマウント式ダブルウィッシュボーン、リアはラテラルコントロールアーム付き4リンクリジッド。直進/旋回/制動時の優れた車両安定性を確保したうえで、オフロード走行に必要な長いホイールストローク量を確保した。さらに4輪のショクアブソーバー減衰力を電子制御するAVSとともに、路面や走行状況に応じて電動スタビライザーの効果を変化させるE-KDSS機能を設定。オン/オフロードともにパフォーマンスを大幅にグレードアップした。パワーステアリングは悪路でのキックバックを低減する電動タイプである。

パワーユニットは、LXと同様の3.5リッター・V6ツインターボと、2.4リッター・直4ターボをメインにしたハイブリッドの2種。ともに詳細スペックは未公表だが、V6はLXと同等の415ps/650Nmのハイパワーを誇る可能性大。トランスミッションは10速ATを組み合わせる。トレーラーヒッチの牽引可能重量は、クラストップの3600kgだ。

【期待の新型車】オフロードの覇者を目指した世界一タフな4WD。レクサスGXの異次元のクロスカントリー性能
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
【期待の新型車】オフロードの覇者を目指した世界一タフな4WD。レクサスGXの異次元のクロスカントリー性能
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)

一方のハイブリッド用2.4リッターターボのスペックはRX500h用の272ps/460Nmと同レベルと予想。トランスミッションはダイレクトシフト8速ATで、エンジンとATの間にモーターと湿式クラッチを一体化したフロントモジュールを組み込む。フロントモジュールはエンジン始動/EV走行/回生などを担うハイブリッドの要。メーカーは「堅牢なエンジンとATシステムを活かし、フロントモジュールを加えたHEVとすることで優れた信頼性を実現。オフローダーの本質である「行きたいところに行き、帰って来られるクルマ」に仕上げた」と説明する。

インテリアはすっきりとした印象。「森の中にたたずむモダンで快適な別荘」をイメージした造形だ。最新レクサス共通の「Tazuna Concept」の導入で優れた操作性を実現。各部は水平・垂直基調で仕上げた。中央のタッチディスプレイは大型14インチ。センターコンソールには、オフロード走行時の操作性を考慮し、走行系や駆動系のスイッチを機能別にレイアウトしている。
シートレイアウトは2列と3列の2タイプ。2列目シートは3名掛けのベンチと、2名掛けのキャプテン仕様から選べる。3列目には左右独立操作が可能な電動折りたたみ機能をオプション設定する。

本格オフローダーながら運転支援・安全装備も最先端。新型レクサスGXは、人間の根源的な欲求である「行動の自由」を徹底サポートするオールラウンダー。アクティブなライフスタイルが似合う新世代モデルだ。

【期待の新型車】オフロードの覇者を目指した世界一タフな4WD。レクサスGXの異次元のクロスカントリー性能
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
【期待の新型車】オフロードの覇者を目指した世界一タフな4WD。レクサスGXの異次元のクロスカントリー性能
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)