台湾人にとって「日本はいざという時は頼りにならない国だ」と思われているのである。

第一列島線を中国の領海域にさせてはいけない

仮に中国が台湾に侵攻して占領した場合、中国は第一列島線を制海権にするようになる。そうなると、日本の食料やエネルギー資源の世界からの供給が難しくなって来る。よって、台湾が中国の支配下になれば、それは日本の死活問題に繋がることは肝に銘じておく必要がある。

日経新聞より

日本の輸入依存度を主な食料で見ると、トウモロコシ100%、大豆93%、小麦87%、砂糖類69%、果実57%、魚介類46%、肉類45%となっている。

肥料に必要な37%、リン酸90%とそれぞれ中国から輸入している。

次にエネルギーで見ると、鉄鉱石100%、石炭100%、原油99.7%、LNG97.8%、LPG73%となっている。

これらの物資は第一列島線の領海を航海して日本に到着している。台湾を中国が支配するようになると、この航路が保障されなくなる。そうなると、日本の国家存亡に匹敵する危機を招くようになるであろう。

このような意味において、台湾有事は絶対に避けるべきなのである。はたして、頼りない日本政府が戦争回避にどこまで貢献できるか、これもまたひとつの大きな疑問である。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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