本年4月下旬、「元衆議院議員の武藤貴也容疑者、路上で知人を車に押し込み監禁の現行犯で逮捕 被害者待ち伏せの男ら5人も」というニュースがあり、元衆院議員で弁護士の若狭勝さんが次のようにコメントされていました――人の一生見てると良い回転をしていく人と、どんどん落ちていってしまう人がいるんですよね。彼も今、後者の落ちていってしまっているような感じがするんで、何とかきちんとまた元に戻ってほしいなと思います。
此の両者を分けるのは禅語にある通り、「善因善果(ぜんいんぜんか)・悪因悪果(あくいんあっか)」ということではないかと思います。良いことをやれば良い結果が生まれ、悪いことをやれば悪い結果が生まれます。悪事に染まって行けば、人生も破綻して行くのです。 あるいは『易経』にあるように、「積善(せきぜん)の家には必ず余慶(よけい)有り。積不善の家には必ず余殃(よおう)有り」。善行を積み重ねた家にはその功徳により幸せが訪れ、不善を積み重ねた家にはその報いとして災難が齎されます。情けは人の為ならず、軈(やが)ては自分に返ってくるのです。
今迄の私の体験に基づいて言えば、人生「良い回転をしていく」か否かは基本上記したようだと思います。日々自分を厳しく律し生きて行かないと、碌な結果にはならないということです。また何事も、悪いように考えれば結果悪くなることが多く、良いように考えれば結果良くなることが多いものです。