peshkov/iStock

ビジネスには、狩猟型と農耕型があります。

狩猟型とは、成果を狙って一発で大きなリターンを狙うビジネス手法です。不動産の仲介ビジネス、投資銀行のM&Aのような取引が典型例で、手数料の高い取引になります。

一方、農耕型ビジネスとは、定期的にフィーが入ってくるサブスク型のビジネスです。スポーツクラブのような会員制のサービスや電気・ガス・携帯のような継続的なサービス提供がその典型になります。

確かに、狩猟型ビジネスは当たれば大きなリターンですが、常にゼロベースで収益を上げなければいけません。今月大きな成果があったとしても、来月からはゼロからまたビジネスチャンスを探さなければいけません。

また、環境の変化に成果が大きく左右されます。マーケット全体で取引が減れば、収益も上げにくくなります。

これに対し農耕型は、一旦サービス利用者を獲得すれば、そこから安定した定期収入を得られる可能性が大きくなります。

つまり、農耕型ビジネスの方が安定しているということができるのです。

これは投資でも同じです。

個別株式の値上がり益を狙ったり、暗号資産に集中投資をしたりするのは、キャピタルゲインを狙う狩猟型の投資です。

不動産や太陽光発電のような定期的な収入を得るのはインカムゲインを狙う農耕型の投資です。

2つを比較すると、農耕型投資の方が狩猟型投資より安定しています。