「2、3年後どうなっていたいですか?」の問いに母親たちは
谷さんが現地に住む母親たちに話を聞いたときにも、驚いたことがありました。
(谷さん)「『2、3年後、あなたはどうなっていたいですか?』と聞くと、質問そのものの意味を理解されていなかったんです。現地スタッフから聞いた話では、『この地域の人たちは、今を生きることに精一杯で、将来を考えることはしない』そうです。それを聞いて、時間軸の長さがまったく違うことを学びました」
「Mother to Mother SHIONOGI Project」
こういった状況を改善すべく立ち上がったのが「Mother to Mother SHIONOGI Project」です。
「最終的に地域の人々が自立し、自分たちで保健活動を回していけるコミュニティの形成をゴールとしています」
プロジェクトが目指すものについて、こう松岡さんは語ります。「Mother to Mother SHIONOGI Project」が現地の状況を少しでも改善するために何をしているのか、そして始まったきっかけとは。後編に続きます。