防衛省Wikipediaより

防衛省は防衛輸出担当の参事官を作るようです。

多分機能しないでしょう。

そもそも防衛省に防衛輸出に詳しい人物がいません。いたら飼い殺しにするか、追い出しています。抽象的にやったふりだけするポストになるのではないでしょうか。多分漫画やアニメで牛丼やラーメンを見たことはあるが食べたことない人間が、見よう見真似で牛丼やラーメンを作るような感じになるでしょう。

本気でやるならば、専門の機関を作るべきですよ。英国ならばDESO(Defence Export Services Organisation)のような組織を参考にすべきです。すぐに同規模のものを作れとはいいませんが、小規模でも自己完結して責任を負う組織をつくるべき。

そして人材は外部からスカウトする。商社の退職者などは適任でしょう。そもそも「輸出」や「軍事産業」「市場」を抽象概念でしか理解していない内局官僚や制服組には無理です。組織を立ち上げて徐々にプロパーの人間を育てていく必要があります。無論商社やメーカーからの転職者を受け入れるような風通しの良さも必要でしょう。

更に申せば、装備開発の時点で輸出も考えた上で開発が必要です。そういうマーケティング的なことを考えられる人間を防衛省はほぼ追い出しました。

輸出をするためにはNATO規格の導入が不可避です。例えば装甲車輌でもNATOの規格のどれに当たるの? と聞かれてわからないとか、手の内は教えないとか寝言を言っていて売れるものですか。

他国並みに装備についての情報開示も必要となります。それをやる度胸が、隠蔽体質の防衛省、自衛隊にあるかと言えばないと思います。何しろ南スーダンの日報隠蔽するような組織ですよ。

防衛装備輸出の担当参事官を新設 防衛省、24年度要求