有料トイレへの潜在的ニーズ
これは国家の統計データなどがあるわけではないので、具体的な数字で表すことはできないが、個人的には年間を通じて利用者が大変多い観光地に関しては有料トイレの設置を増やすのはありではないかと思っている。正直、観光地のトイレは床が濡れていたり、利用者のマナーが悪く使うのに抵抗を感じることが少なくない。しかし、有料トイレなら清潔に使える可能性が高くなる。そちらを積極利用したいという人は少なくないだろう。
すでにお金を払った利用客にしかトイレを使わせない施策導入店舗も出ている。店舗立地や施設状況に応じて、スターバックスの一部店舗ではレシートに印字された暗証番号を入力しないとトイレのドアが開かないようになっているのだ。これなら、トイレだけ利用する人をなくし、混雑緩和や清潔さも保たれるのではないだろうか。
また、京都市の施策は一度失敗しているものの、今から20年ほど前の話でその時と比べれば外国人観光客も比較にならないほど増えており環境変化は大きい。インバウンド需要にわく今、設置すれば効果はあるかもしれない。
有料トイレを増やすことで、清掃やペーパー補充などのメンテンナンスコストをしっかりペイできるようになり、店舗側にもメリットが生まれる。利用者側も清潔で待たずに使えるメリットは大きい。
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サービス業はただでさえ、労働集約型産業かつ人手不足の構造になっているのに、観光客だけはひたすら増え続けている難しい状況を迎えている。そろそろ、有料トイレを積極設置しても良いタイミングと考えるがどうだろうか。
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提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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