まず、筋トレは効果の出る方法論の理解が必要だということだ。正しいフォームや自分の筋肉にあったトレーニング、はたまた栄養の知識や睡眠のコントロールまで求められる。成功に必要な範囲が非常に広いので、忙しい社会人が取り組んで結果を出すにはかなり難易度が高い。他にも機材を買い揃えるか、ジム通いが求められる。
そして何より継続を難しくするのは、苦痛の要素が大きいということだ。慣れてきて筋肉が育ってくればそうではないだろうが、ビール腹で運動をろくにしてこなかった人が忙しい生活の中、いきなり最初から誰でも楽しく続けられる、といえばうそになる。筋トレの成功は極めてテクニカルかつ、戦略的に取り組まなければいけない。こうした要素が筋トレ成功の難易度を高めている。
その一方で、ウォーキングは違う。歩くことは筋トレに比べて負荷が小さい。全身汗だくになったり、苦痛に耐える必要がない。器具もコストも要らない。活性酸素の害もないし、早朝か夕方歩けば紫外線ダメージも避けられる。そして極めつけは習慣化しやすい。東京住まいの人なら、一駅分歩くように通勤定期券を買えばいいだけだ。それで毎日確実に歩ける。
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寝たきりを防止するには足を鍛えろといわれるが、継続するにはウォーキングを日常生活に取り入れることを強く勧めたい。どれだけものぐさでお金がなくても、歩く必要性を作ることができれば確実にウォーキングを継続し、そして足を鍛えることができるのだ。
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