東京都若年被害女性等支援事業について 当該事業の受託者の会計報告に不正がある として、当該報告について監査を求める 住民監査請求監査結果

これらについては、既出の通りであり、東京都のHPからも削除はされていないので、誰でも閲覧可能だ。その中身についても詳細が各メディアで取り上げられているので、ここでは触れない。

監査請求内容はあくまでも、会計処理上の不備を問題視するものであり、その活動を直接的に批判したものではない。

一方で東京都はcolaboが行っている支援事業の中身そのものに言及し、現状に即した事業内容への変更を求めている。つまり、団体の自己都合によるやり方は認めないと言ってるのだ。

東京都若年被害女性等支援事業における実施方法の変更について

これこそが、東京都がcolaboへの支援が困難になった最大の理由だろう。

短い文章であるが、これは大きな意味を持つ。

その後、colaboは自主的に委託事業への予算申請を行わず、寄付金等で事業を継続するとした。

被害女性支援のColabo、都に補助金申請せず 自主事業で継続 要綱変更で個人情報提供を懸念

これら一連の動きも、マスコミで再三取り上げられており、ここで改めて言及する立場にはないが、少なくともcolaboが果たした役割として、若年女性への性被害実態というものが存在することを周知させた意味は大きい。

その上で、改めて仁藤夢乃氏のコラムの中身を読み替えすと、仁藤氏の考え方の根幹の部分が透けて見える気がする。

ただし私はいたずらに仁藤氏批判をしたいのではなく、このコラムで取り上げている中身の具体的な問題点を指摘したい。若年女性への性被害実態として、風俗で妊娠し路上で出産した女性の問題を取り上げて、それまでの自己の主張に準えるやり方はどうかと思うのだ。

そこは大いに疑問を感じる。

このコラムでは常滑市で起きた事件を取り上げている。風俗店で働く女性が、避妊をせず妊娠し、死産の後、実家の庭に埋めたと言う事件だ。

仁藤氏のコラムでは、事件を起こした女性に寄り添い、事件が起きるまでの経緯、裁判官とのやりとりなど詳細を時系列で取り上げながら、事件の社会的背景、その問題点について触れている。事件を起こした女性に対する批判も取り上げながら、社会問題として考える必要があるとの提言は決して間違ってはいない。

ただ、このコラムで仁藤氏は女性への性搾取が繰り返される社会構造そのものを変えていかなくてはいけないと結論つけている。

果たして本当にそうだろうか?

続きはnoteにて(倉沢良弦の「ニュースの裏側」)。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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