自分の要求や希望を相手に伝えることを「申し入れ」と言います。
「申し入れ」は名詞としてはもちろん「申し入れる」のような動詞として使用される言葉です。
今回は「申し入れ」という言葉について解説します。
ここではその意味はもちろん似たような言葉との違いについても説明します。
「申し入れ」とは

まずは「申し入れ」の意味について見ていきましょう。
「申し入れる」の意味
「申し入れる」は自分の要求や希望を相手に伝えることを言います。
伝える行為を意味する動詞として使用されます。
特に外から内に向かって申し上げることを言う言葉です。
また、他を通して話を通じ申し上げることも言う表現です。
その他、招待することを意味することもあります。
なお、例外として年始の祝詞を言うこともあります。
総じて「申し入れ」はある事柄について自分の意見や意志を相手に告げることを言う言葉として覚えておきましょう。
それら自分の思いや考えを相手に通告することを意味します。
これらは「申し込む」などで言い換えることもできるので、併せて覚えておきましょう。
「申し入れ」の意味
「申し入れ」も自分の要求や希望を相手に伝えることを言います。
その多くは特定の団体の責任者や担当者に伝えることを言います。
これらは伝えた内容や行為を意味する名詞としても使用されるのが特徴です。
例えば、自分が要求した内容や希望した行為そのものを「申し入れ」と表現することがあるということです。
原型となる「言い入れる」とは
「申し入れ」の原型は「言い入れる」という言葉にあります。
「言い入れる」とは要求や希望、意見や意志を伝えることを意味する言葉です。
もしくは結婚の申し込みの他、結納を意味することもあります。
これら「言い入れる」は古くは外から屋敷や部屋の中に向かって言うことを言ったそうです。
転じて、取り次ぎを介して内へ伝えることを言うようになったのだとか。
さらにそこから「申し入れる」という言葉が生まれたとされます。
「申し出」「届け出」「申告」との違い

ここからは「申し出」「届け出」「申告」など似たような言葉との違いについてまとめます。
「申し出」とは
「申し出」とは口頭で自分の意向を相手に知らせることです。
あくまでも自分の意向を知らせるという意味を持っています。
これらは「退職の申し出」のように意思表示で使用されます。
そのため、単に要求や希望を伝える「申し入れ」とは微妙に違うと言えるでしょう。
「届け出」とは
「届け出」とは学校や会社など特定の組織に届け出ることです。
あくまでも書面で提出するというニュアンスが含まれます。
これらは「有給休暇の届け出」のように使用されます。
そのため、単に伝えることを意味する「申し入れ」とは異なるのが特徴です。
「申告」とは
「申告」とは義務として行政官庁に告げることです。
あくまでも国民が法律上の義務として事実を告げることを言います。
代表的なところを挙げるとすれば「確定申告」などがあります。
このように国民が自ら告げることを「申告」と表現するわけです。
そのため、単なる「申し入れ」とは意味合いも変わると覚えておきましょう。