特定のものを贈ることを「呈する」と表現します。
また「呈する」は特定の状態を示す際にも使用されます。
日常生活では「苦言を呈する」などの表現として耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回はそれら「呈する」という言葉について解説します。
ここではその意味と併せて「苦言を呈する」についても説明させていただきます。
「呈する」とは

まずは「呈する」の意味について見ていきましょう。
これら「呈する」には2つの意味があるとされています。
「呈する」の意味①:おくる
「呈する」には特定のものを贈るという意味があります。
「呈」という漢字には進めるという意味も含まれているとか。
事実「贈呈する」や「進呈する」という風に使用されることもあります。
そのように特定のものを贈ることを「呈する」と言います。
「呈する」の意味②:状態を示す
「呈する」には特定の状態を示すという意味もあるそうです。
「呈」という漢字には正直で隠さないという意味も含まれます。
実際に「露呈する」や「呈示する」のように使用されることもあるくらいです。
そのように特定の状態を示すのも「呈する」となるのです。
「呈する」の類義語

ここからは「呈する」の類義語について見ていきましょう。
「呈する」の類義語としては「差し上げる」「献上する」などがあります。
差し上げる
「差し上げる」とは特定の相手に対して何かを贈ることを意味する言葉です。
特に目下の人が目上の人もしくは対等な人に贈ることを言います。
それら特定の物品を贈るところが「呈する」と重なるのではないでしょうか。
献上する
「献上する」とは主君などに特定の物品を贈ることを意味します。
中でもこれらは主人など特定の相手に差し出すことを言います。
それらの点が「呈する」と通ずるかもしれません。