大幅に進化したシャシー性能と悪路走破性を高める2つの4WD

「日本発売あります!」三菱新型ピックアップ『トライトン』がタイで世界初公開
(画像=『MOBY』より 引用)

新開発となるラダーフレームは高張力鋼板の採用比率を大幅に増加させ、フレーム剛性を高めながら重量増を最小限に抑えたとのこと。これにより走行性能や乗り心地が向上するほか、積載時の耐久性や衝突時のエネルギー分散性が向上したと三菱は述べており、キャビンには1180MPaの超高張力鋼板を採用することで軽量化を図ったとも説明されています。

サスペンションは従来と同じ前ダブルウィッシュボーン式、後リーフスプリング式でありながら、フロントは信頼性と耐久性を重視して新開発。リアのリーフスプリングも軽量化が施され、前後のショックアブソーバーも大径化され快適な乗り心地を実現したとのことです。

4WDシステムはどちらも副減速機構付き

悪路走行の要となる4WDシステムは、上位モデルにアクティブヨーコントロール(AYC)によって左右輪の電子駆動制御が可能な「スーパーセレクト4WD-II」が搭載され、下位モデルには廉価版のパートタイム4WDとなる「イージーセレクト4WD」が備わります。

両者は備わるドライブモードも異なり、「イージーセレクト4WD」はセンターデフ直結の4WDモードである「4H」と、より低いギアで駆動力を高めた「4L」、後輪のみで駆動する「2H」の3種類であるのに対し、「スーパーセレクト4WD-II」は、フルタイム4WDモードを加えた全4種類です。

さらに「スーパーセレクト4WD-II」では、「SNOW(氷雪路)」「ROCK(岩場)」など路面状態や用途に応じた全7種類のドライブモードから選択可能。ヒルディセントコントロールやヒルスタートアシストはどちらの4WDにも搭載されます。

2.4Lディーゼルエンジンには3種の仕様を用意

「日本発売あります!」三菱新型ピックアップ『トライトン』がタイで世界初公開
(画像=『MOBY』より 引用)

新型『トライトン』に搭載される新開発の4N16型クリーンディーゼルエンジンには、スペックが異なる3種類の仕様が用意されます。

最高出力135kWモデルの最大トルクは430N・m。110kWモデルの最大トルクは330N・mとなり、どちらもタービン容量を可変制御するVGターボチャージャーを採用。

高出力版である最高出力150kW仕様には、新型ターボチャージャーと新燃焼システムが搭載され、470N・mモデルの最大トルクを約1,500〜2,750rpmの回転数で発生させトルクフルな走行が可能とのこと。

また、高出力仕様には専用チューニングが施された電動パワーステアリングが採用され、速度域に応じた良好な操作性が与えられると同時に、オフロード走行時や牽引時の安全性や快適性に配慮。 トランスミッションはそれぞれのエンジンに、6速ATもしくは6速MTが組み合わされます。