人間が持つ能力や技量のことを「アビリティー」と言います。
これらは本人が持っている力という意味で使用される言葉です。
ただ、使用される場面によって意味が変わるのも特徴です。
今回はそれら「アビリティー」という言葉について解説します。
ここではその意味はもちろんスキルなど似たような言葉との違いについても説明します。
「アビリティー」とは

まずは「アビリティー」がどのような意味なのか見てみましょう。
「アビリティー」の意味
「アビリティー」とは特定の人間が持つ能力や技量のことです。
これらは本人が持っている力という意味で使用されます。
中でも「アビリティー」は本人が最初から持っている力を意味することもあれば、成長によって得た力を意味することもあります。
そこは状況次第で若干意味が変わるカタカナ語となるわけです。
由来は英語の“ability”
「アビリティー」は英語の「ability」からそのまま来ています。
英語の「ability」は能力や技量、力量や才能などを意味します。
これら「ability」は生まれながらに持つ力だけでなく努力して得た力のことも意味するそうです。
なお、似たような英語には「faculty」「talent」などがあります。
「faculty」は特定の分野の先天的または後天的な力のことです。
「talent」は芸術の分野における先天的な力のことです。
これら似たような英単語も併せて覚えておきましょう。
それらは日本でもカタカナ語の「ファカルティ」「タレント」として使用されます。
ただ、日本語の「アビリティー」は“生まれながら”というニュアンスが強いので、その点は注意が必要です。
その他、似たような言葉には「ギフト」もあります。
昨今は生まれながらに特殊な力を持つ子供を「ギフテッド」などと呼ぶこともあります。
「スキル」との違い

では「アビリティー」と「スキル」はどのような違いがあるのでしょうか?
「スキル」の意味 「スキル」は特定の人間が磨いてきた技能のことを言います。 とりわけ訓練や学習によって培われた能力や技量を言うのです。 これらは技術的なものだけでなく知識や教養なども含まれます。
なお「スキル」も英語の「skill」から来た言葉となります。 英語の「skill」も自ら獲得した力を意味するので、日本語で使用されているカタカナ語の「スキル」と同じ意味を持つのが特徴です。
「アビリティー」と「スキル」の違い 「アビリティー」と「スキル」は非常に似ています。 ただし「スキル」は熟練した手腕や高度な腕前というニュアンスが強いです。
どちらかというと「アビリティー」は個人が持つ力を意味します。 その一方で「スキル」はさらにそこから磨かれた力を意味します。
つまり「アビリティー=先天的な力」「スキル=後天的な力」と考えればわかりやすいかもしれません。
しかし、使用される分野によって両者の意味も大きく異なります。 同じ分野であっても文脈で意味が変わるので、使用の際は注意しておきましょう。