梅雨の時期を華やかにしてくれる花「紫陽花」。
この紫陽花に似た花として「アナベル」という花があげられます。
では、この2つの花にはどのような違いがあるのでしょう。

そこでここでは、「紫陽花」と「アナベル」がそれぞれどのような植物なのかを解説します。

目次
「紫陽花」とは
 ・紫陽花の開花時期
 ・紫陽花は日本原産の植物
 ・土壌の成分で花の色が変わる紫陽花
「アナベル」とは
 ・アナベルの開花時期
 ・アナベルはアメリカ原産
 ・アナベルは環境で花の色が変わらない

「紫陽花」とは

梅雨時に盛りを迎える「紫陽花」と「アナベル」の違いは何?大きな違いは原生地?
(画像=『FUNDO』より引用)

まずは「紫陽花」がどのような植物なのかを見ていきましょう。

紫陽花の開花時期

紫陽花(あじさい)は、日本を代表する美しい花の一つです。
特徴的な大きな花房を持ち、その花の形や色彩の豊かさから庭園や花壇で人気を集めています。

紫陽花が咲くのは夏のはじまりで、6月から7月にかけて見られます。
品種や地域によって開花時期は異なる場合もあります。

紫陽花の開花時期については、こちらの記事でより詳しくまとめています。
・「紫陽花」が見頃を迎える時期はいつ?地域によって差があるようです

紫陽花は日本原産の植物

紫陽花は日本原産の植物であり、古くから品種改良も多く行われてきました。
それもあって日本の風土に適応した品種が数多く存在します。

日本の湿潤な気候と豊かな雨量が、紫陽花の生育に適しているとされています。
また、日本では紫陽花は古くから観賞用として栽培され、多くの人々に愛されてきました。

土壌の成分で花の色が変わる紫陽花

紫陽花は、土壌の成分によって花の色が変わるという特徴があります。

この変化は、紫陽花の有する「アントシアニン」という成分が関わっています。
アントシアニンは通常赤色をしていますが、アルミニウムと反応することで青色へと変化します。

つまり、紫陽花の色はアルミニウムが土壌に溶け出している量によって決まるのです。
土壌の酸性度が強いとアルミニウムは溶けやすくなり、紫陽花は青くなります。
アルカリ性の土壌で育った紫陽花はピンクや赤の花を咲かせます。

また、中性の土壌で生長すると中間色の紫色の花を咲かせます。

「アナベル」とは

梅雨時に盛りを迎える「紫陽花」と「アナベル」の違いは何?大きな違いは原生地?
(画像=『FUNDO』より引用)

紫陽花に似た花、「アナベル」はどのような花なのかも見ていきましょう。

アナベルの開花時期

「アナベル」もまた、夏の始まりに咲く花です。
その開花時期は品種や地域によっても差がありますが、6月から7月ごろとなります。

花の咲いた最初期は緑がかった色合いをしていますが生長するにしたがって白い花となります。

アナベルはアメリカ原産

日本を原産地とする紫陽花と異なり、アナベルはアメリカ特に北米大陸を原産としています。
アジサイ科アジサイ属に分類されますので紫陽花の仲間となりますが、原産地の違いから「アメリカアジサイ」と言われることもあります。

アナベルは環境で花の色が変わらない

アナベルの花は、土壌などの環境の影響を受けずその花は白いままです。
これは、アナベルが紫陽花と異なりアントシアニンを有していないことからくる特徴です。