パインは、8月16日から開催される、阪神梅田本店の催し「パインなおやつ」で約70年前のパインアメ缶を復刻し、数量限定(販売予定数3000)で販売する。

約70年前のパインアメ缶が復刻! 阪神梅田本店で限定販売
(画像=『BCN+R』より 引用)

パインアメ缶

甘酸っぱくてジューシーな味わい

 パインアメは戦後すぐ、1951年に販売を開始した同社の主力商品。当時は「パイナップルの缶詰」が高級品で、現在のようにいつでも食べることができなかった。もっと気軽にパイナップル缶のおいしさを楽しめたらと生み出されたのがパインアメ。甘酸っぱくてジューシーな味わい、輪切りのパイナップルを模したリング形、レトロなデザインのパッケージは70年を超えた今もなお幅広い年齢層の人に愛され続けている。

 今年3月、同社ホームページに1通の問い合わせメッセージが届いた。その内容は、昨年他界した祖母の遺品を整理していたところ、古いパインアメの缶を発見したとのこと。手芸のボタン入れとして大切に使用していたという。

 缶を捨てようかと悩んだが、どれぐらい貴重なものかをWebで検索したところ、同社のSNSで過去の商品の缶や瓶をネットオークションで落札したという投稿を発見。このまま捨てるよりも、製造元で保管してもらった方が良いかもしれないと思い、同社に連絡したとのこと。創業当初の「業平製菓」の社名が入った缶は同社にはなく、大切に保管することを約束し、パインアメの缶が約70年ぶりに里帰りすることになった。

 この一連のエピソードをTwitterで紹介したところ、合計17.9万の「いいね!」という大きな反響を得た。復刻してほしいという声も多く、今回のこの縁を形として残したいと考え、社名など、一部のデザインは現在のものにバージョンアップした上で、約70年前のパインアメ缶を復刻。8月16日に始まる阪神梅田本店の催事「パインなおやつ」で限定3000缶を販売する。

 なお、大事にしてくれていた祖母と缶を寄贈した家族への感謝の気持ちを込めて、缶の中の包装にボタン柄をこっそりと一つデザインしている(ランダムで出現)。