女子サッカー、新時代の幕開けか
2019年にFIFA女子最優秀選手賞を獲得し、女子サッカーを牽引してきたアメリカのラピノーにとっては、これが最後の世界的大会であった。NWSL2023シーズン終了と共に引退することを発表し、奇しくも自身の引退と共にW杯チャンピオンの座も明け渡す結果となった。
しかしひょっとするとこの結果は、今後の女子サッカーに化学変化をもたらすかもしれない。今W杯のベスト16各国のメンバーも、すでに見慣れた顔ぶれではない。これまで通りではない結果の数々が、新時代の幕開けを予感させている。
果たしてどの国が今女子W杯チャンピオンの座を掴むのか。8月20日の決勝戦まで目を離せない展開の中、8月11日の準々決勝では、快進撃を続ける「なでしこジャパン」こと日本代表がスウェーデンと対決する。平均身長の高さを活かした壁と、スピードを備えた巧みなボールカット技術でアメリカを下したスウェーデンだけに、この戦いを制したものが今W杯で女王の座に就く可能性は高い。