支払い速度で誠意を示せる

金払いが速くても遅くても損はしない。厳密にいえば支払いを遅くすればキャッシュフローの健全化が実現するとはいえ、結局遅くても支払いは必ずしなければいけないのだ。

だが、支払いが早ければ得をすることは少なくない。自分はいつも支払いはものすごく速いので、先方から「早速の入金をありがとう」とお礼を言ってもらえることがよくある。もちろん、これは定型文なのだろうがそれでもフリーランサーへ即支払いをすることで「あなたは大事な取引先なのですよ」という誠意として伝わり、相手から感謝の言葉をもらうことが少なくないのだ。

これまで料金以上のサービスを相手から主体的にしてもらったことが何度かあった。おそらく、その中には支払い速度が先方の心情にポジティブに働いていたと思われるケースもあった。

ビジネスコミュニケーションにおいて、速さは正義である。質問を投げたらレスポンスが速いとか、希望する対応を迅速してくれるといった速さは自分自身のタスクがさっさと片付くというメリットもさることながら、先方のアクションアイテムを片付ける双方のメリットがある。

入金作業についていえば、「この人はちゃんと代金を払ってくれるのか?」というリスクからくる不安が残るものだが、速やかな入金でその不安を払拭することに貢献できるのだ。

以上のことを踏まえ、筆者は請求を受けたら即支払いをするようにし、長期休みなどが挟まる場合は「◯月◯日の17時頃送金しました。着金までタイムラグがあるかもしれませんが、銀行の入金反映まで少々お待ち下さい」と必ず添えるようにしている。とにかくビジネスでもプライベートな人間関係でも相手に金銭的不安を与えたら信用は消えると思うべきだ。お金絡みはいつも以上に慎重に気を配ることを勧めたい。

 

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