公聴会で何が語られた?

 3人は公聴会で何を語ったのか。グルシュ氏は次のように主張した。
・民間企業から資金提供を受けている政府の秘密プログラムがある。
・情報機関のUFOタスクフォースに所属していたとき、UFOに関連する非公認の技術研究を担当するアメリカ政府内部の秘密プログラムに気づいた。
・米国は宇宙人が実在する証拠を持っている。
・米国防総省がUFOの証拠を隠蔽するために、人々を脅迫し、身体的に傷つけている。
 しかし、彼は公の場でこれらの主張を裏付けることができるのだろうか?
 グルシュ氏が知っていると主張する情報の大半は機密情報であるため、彼の答えのほとんどは簡潔なものであり、「公開の場では話せない」と何度も主張。それでも、この公聴会を通じて、政府に説明責任を負わせ、自分の主張を徹底的に調査するよう議会に促した。彼はさらに、「宣誓のもとにここに立っている以上、私は言われたとおりの事実を話している」と付け加えた。
 しかし、グルシュ氏はSCIF(機密情報を開示するために使用される、セキュリティ・クリアランスを持つ役人のための防音室)でなら、詳細を話すことができるとも主張。ただしグルシュ氏自身が実際に宇宙人やUFOを目撃したわけではなく、あくまで人から聞いた話だという。
 一方、米国防総省の広報官は、「地球外物質の所有やリバースエンジニアリング(※2)に関するプログラムが過去に存在した、あるいは現在存在するという主張を立証する検証可能な情報は発見していない」と述べ、グルシュ氏の主張を真っ向から否定している。

米議会「UFO公聴会」で何が語られたのか? 宇宙人の実在、地球外の技術、米国の隠蔽工作…
(画像=画像は「Getty Images」より,『TOCANA』より 引用)