“タイムトラベラー説”を徹底検証
当局の調査によって驚くべきことに、ポノマレンコの恋人のバレンティーナは実在していることが判明し、当局はこの74歳の女性に接触して話を聞き出した。

バレンティーナによれば、ポノマレンコは確かに1958年4月から2年間行方不明になっていた。
2年経って戻って来たものの、1960年代に再び姿を消してしまったという。
1970年頃にバレンティーナのもとに封書が送られてきたのだが、その中には2050年の未来のキーウの街を背景にしたポノマレンコの写真が入っており、その写真はもちろん今も保管してあるのだった。

また1960年代のラジオ放送にポノマレンコが出演していたことも突き止められ、その番組で彼は2006年の世界で知った電子レンジや無線電話、人工心臓について語っていたことがアーカイブに残されているという。
このように当局をはじめ複数の関係者が登場する一件であるだけに、ポノマレンコの“タイムトラベラー説”はかなり説得力を持つのかもしれない。
YouTuberのジョー・スコット氏はこの事件を徹底的に検証する動画を作成し、自身のYouTubeチャンネル「Joe Scott」に投稿している。動画によれば2050年のキーウの街には、明らかにニューヨーク・マンハッタンのエンパイアステートビルがあり、Photoshopのコピー&ペーストで画像加工されたビル群であることは火を見るより明らかであるという。
極めつけは、何もそんな細かい点を指摘しなくとも、このストーリーは2012年にウクライナで放送されたテレビドラマシリーズ『ALIEN(エイリアン)』の第3話「TIME TRAVELLER」の内容そのものであったのだ。したがってポノマレンコをはじめ、バレンティーナも精神科医も警察官も実在する人物ではなくすべては俳優であり、物語はフィクションなのである。
『ALIEN』はウクライナのテレビ業界でかなり力を入れて制作されたドラマであったようだが、ヒストリーチャンネルにあるようなタイプの番組ほどには注目されなかったようだ。
もともとテレビドラマのストーリーだったものが、そのうち誰もその出典がわからなくなってしまい、話だけが一人歩きして都市伝説化してしまったということのようだ。
いささか拍子抜けする顛末に終わってしまったが、情報が溢れ錯綜している今日、このような現象が実際に起きることを知っておいて損はないのだろう。
参考:「Daily Star」「indy100」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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