Playground AIを開発したスハイル・ドーシ氏も、今回の件に言及。ワンさんにリプライする形で「モデルでは、このように指示しなかったので、プロンプトに基づき一般的なものを選択したのだろう。残念だが、そこまでスマートではなかった」と釈明。改良には少し時間が必要としつつも、結果に対して「非常に不満を抱いており、解決できればと思う」と加えた。
当のワンさんは、地元メディアBoston.comの取材に「ちょっと面白いけど、やや不快感もある」と述べつつも、「AIが人種差別的だという結論に飛びつきたくはない」と語っている。
MITで数学とコンピューターサイエンスの学位を取得したワンさんは、AIが、白人女性の顔をランダムに生成した、もしくはLinkedInや白人が大半を占める「プロフェッショナル」な写真でトレーニングされた可能性があると推測した。
もし企業側が、AIを用いて「プロフェッショナル」な人物を選ぶと、白人に偏る可能性があると指摘。「それは間違いなく問題であり、ソフトウェアを作る人々はこういった偏見を認識し、軽減する方法を検討すべきだ」と提案した。
一部では「AIに信頼を置き、依存するカルチャーがある」と述べつつ、「AIによる偏見は過去のもの」と主張する人々にとって、いい警鐘になったと語っている。