アジア系アメリカ人の女性が、AIが加工したプロフィール写真をネットに投稿。予想外の仕上がりに、衝撃が広がっている。
マサチューセッツ工科大学卒のロナ・ワンさん(24)は、ビジネス系のSNS「LinkedIn」に掲載する写真を、AIプログラム「Playground AI」を使って加工した。「プロフェッショナル」なイメージにしてほしいと指示したところ、青い目に白い肌の女性となって表示されたという。
was trying to get a linkedin profile photo with AI editing & this is what it gave me
— Rona Wang (@ronawang) July 14, 2023pic.twitter.com/AZgWbhTs8Q
現在若者の間では、リクルーターを惹きつけるための写真の撮り方や、AIツールを使った写真の加工技術をシェアするのがTikTokなどでトレンドとなっている。
ワンさんが14日に投稿した写真は、10万件以上のイイネを獲得した。
ワシントン大学医学部の医学博士のDruv Bhagavanさんは、ワンさんの例こそが「教育や採用、医療などの重要な業務をAIに引き渡すことに警戒しなければならばい理由」だとツイート。「バイアスのないトレーニングデータはめったに使用されない。もしくは存在すらしない可能性がある」と述べ、AIの導入で「不公平性やバイアスが再現される恐れがある」と警戒感を示した。
ヒトラーが唱えたアーリア人至上主義を用いて、「AIは、アーリア・インテリジェントを意味する」と皮肉るコメントも。