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ミッションオイルの交換
車のトランスミッションが故障したとき修理できる?

ミッションオイルの交換

トランスミッションとは?種類や交換・故障から修理方法まで解説
(画像=©Byrd Setta/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

トランスミッションは、定期的なオイル交換が必要です。

しかしミッションオイルの交換はトランスミッションの構造によって交換方法も交換するオイルも異なります。

DIYでミッションオイルを交換したいと思っている方は絶対に使うオイルの種類を間違えないようにしてくださいね。

MTのオイル交換

MTミッションのオイル交換には、“ギアオイル”を使用します。

ギアオイルにはオイルの温度に対する粘度を表す粘度指数というものが決められており、オイルを選ぶときには適切な粘度指数のオイルを選択する必要があります。

交換方法はミッションのオイルパンからオイルを抜き取り、規定量を指定の給油口から入れるだけ。

車をジャッキアップできる環境であれば誰にでも挑戦しやすい作業です。

ATのオイル交換

ATのオイル交換は”ATF(オートマチックトランスミッションフル―ド)”を使用します。

ギアオイルとは異なり、粘度指数の指定はありません。一部ホンダのATは専用のATFを使用しなければなりませんが、その他の車種に関しては基本的に市販のATFで対応できます。

しかしDIYでATFを交換するのはあまりおすすめできません。

というのもATは交換時のオイルの温度に指定があったり、オイルの抜き取り方法が特殊であったりと専門の知識が必要になるケースが多々あるからです。

また、過走行のATではオイル交換によってミッション内部のゴミが循環してしまい、故障の原因を作ることもあります。整備工場では、そういったトラブルを避けるために作業はATF交換専用の機械を使用。温度も測定しながら慎重に交換作業を行います。

一般のユーザーがDIYで行うには難易度の高い作業ですので、オイル交換は素直に整備工場にお任せしましょう。

CVTのオイル交換

CVTのオイル交換は”CVTF(CVTフルード)”を使用します。こちらもATF同様、粘度指数に関する指定はありません。

そして、交換作業に関してもATとおなじく、DIY作業はおすすめできません。

専用の機械を使用することはもちろん、もしCVTとATの見分けがつかずに、誤ってATFを入れてしまうと確実にミッションが故障します。

工賃を浮かせたい気持ちはわかりますが、こちらも作業は整備工場にお願いしましょう。

車のトランスミッションが故障したとき修理できる?

トランスミッションとは?種類や交換・故障から修理方法まで解説
(画像=©BLKstudio/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

車のトランスミッションが故障しても修理は可能です。

しかし、ミッション内部の部品を単体で修理することはできませんので、万が一故障した場合はトランスミッション交換となります。

ミッションの故障は、修理費が非常に高額になるため、もし故障した場合は大きな出費となることは覚悟しておかなければなりません。

トランスミッションの修理代金は車種によりますが、フィットなどの小型車であっても10万円以上は覚悟する必要があります。

大型車であればそれ以上の費用が発生し、軽自動車でも数万円では直りません。

ミッションの故障は車の乗り換えを検討するレベルの故障ですので、万が一トラブルが発生した場合は、整備工場などで修理見積を取ることをおすすめします。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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