アメリカではこれらは『政治的な正しさ』の象徴として支持されてバズっているという悲しくも鋭い指摘もあります。

もしかしたら、アメリカの多くの人たちは、この映画に対して日本人とちがう感想を持つのかもしれません。

もちろん、アメリカ人の中にも原爆投下への疑問を持つ人もいます。教育に地域差があるようです。

ニューヨークタイムズも「被爆国の日本ではバーベンハイマーは笑い事でない」と指摘しています。

話題のホラー映画『ヴァチカンのエクソシスト』のプロデューサー、ジェフ・カッツ氏も「アメリカの若者は歴史認識がなく、他人の感情に対して失礼」と日本語で遺憾の意を表明。

日本人の中にも思考停止があったのかもしれません。アメリカだけでなく、日本のマスコミも原爆投下を正面から取り上げることはありませんでした。

「バーベンハイマー騒動」は、単なる炎上劇ではなく、とても深くて暗いものに光を当てることとなりました。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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