本稿は、株式会社ヒトカラメディア・木幡大地氏による寄稿記事です。
スタートアップ企業のオフィスづくりにおいて重要な要素の一つとなるのが“場所選び”。今回は、オフィスビル事情に詳しい木幡氏に、首都圏エリアの坪単価についてご寄稿いただきました。
『オフィス坪単価マップ』最新版が公開
“リアルな相場がわかる! 狙い目のエリアが見えてくる!”と、毎年好評をいただいているヒトカラメディア名物の『オフィス坪単価マップ』。今年度も最新のMAPを完成させました!
オフィスビル市場において、この1年どんな動きがあったのか?これから移転するにはどこがオススメ?など、独自に調査・分析し作成した最新MAPをもとに詳しく解説していきます。
“ビルマニア”が手掛ける『オフィス坪単価マップ』とは?
東京だけでも数多あるオフィスビルですが、僕はオフィスビルがとにかく好きで、今までたくさんのビルを見てきました。
長年に渡って賃料やスペックを頭に叩き込み続けた結果、オフィスビルの外観を見ればだいたいの賃料や面積が分かるようになり、名刺を交換しても、入居ビルの名前から賃料や面積がわかるようになりました。そして、そんなふうに偏愛的能力を高めていったところ、気付けば巷では“ビルマニア”と呼ばれるようになっていました。
今回、最新版をお届けする『オフィス坪単価マップ』ですが、最初に僕が作ったのは2018年頃でした。日々最前線でオフィス情報に触れている中で、世に出ている家賃相場に対して「なんか高いな…。コレ、実際に成約した時の賃料なのか…?」と疑問を持ったのがきっかけでした。
エリアについても、区ごとに相場を紹介しているものが多かったのですが、区で分けてしまうと同じ区内で高い/安いの差が大きく出てしまうので、そこにも違和感を感じていました。「本当にリアルで役に立つ坪単価が知りたい!」と思い、自ら調査してMAPに落とし込むことにしたのです。
私が作る『オフィス坪単価マップ』は以下のような特長があります。
- 家賃相場は、募集時の賃料(=定価)ではなく、成約時に近い賃料にて算出
→実情に沿ったリアルな相場を知ることができる - 紹介エリアは、区ごとではなく移転先の検討時によく挙がるエリアで括る
→比較検討しやすい - 主要ビジネスエリア以外も含む
→さまざまなエリアを見て選択肢の幅を広げることができる
次の移転を見据え早めの予算シュミレーションをしたり、他の相場を知ることで選択肢を広げたり、このマップは移転にまつわるさまざまな場面できっと役に立つと思います。
今年度のマップについて、ここから詳しく解説していきますので、ぜひ他のエリアの相場や最新情報にも注目しながらご覧ください。