タックル設定による解決策

3つ目はタックルの調整による解決法です。

ルアーを重くする

カヤックフィッシングに限ったことではありませんが、底取りが難しい場合はルアーを重くすることが有効です。おかっぱりと比べて根掛かりしても外せることが多いカヤックフィッシングでは、大胆にウエイトアップしてもルアーロストの可能性は低いですよ。

材質の比重に着目

メタルジグやタイラバなどは、鉛からタングステンへ材質を変更するのもおすすめです。比重の高いタングステン製品は、重量は同じでもコンパクトになるため水の抵抗が減少。結果的により速く、よりまっすぐ沈めることが可能になります。

ただし、タングステン製品は高価なので、根が荒いエリアや、歯が鋭いサワラやタチウオなどがいるエリアでの使用は慎重に。

カヤックフィッシングの必修スキル【底取り】徹底解説 4つの対策とは?材質が違うと同じ重さでもシルエットが違う(提供:TSURINEWSライター・福永正博)

ラインを細くする

水の抵抗が少ない細いラインの使用も有効。潮流の影響を減らすことができます。細いラインでは魚とのファイトが不安かもしれませんが、カヤックフィッシングならば大丈夫。

周りに自分以外に誰もいないため、ヒット後にドラグを存分に駆使してやりとり可能だからです。底取りが難しい場合は1〜2ランクほどラインを細くしてみましょう。

魚探による解決策

最後は、魚探利用による解決策です。

魚探+カウントダウン

厳密にいうと「底取り」ではないですが、魚探を利用することで、実際には着底しなくとも底付近までルアーを到達させることができます。

最初の一投で着底までにかかる時間が何秒か数えておき、魚探に表示される水深と合わせて「このルアーでこの水深なら○○秒だな」と把握します。次からは、秒数で判断して着底寸前と思われるタイミングでリトリーブを開始。

タイラバのように着底後の巻き始め直後にアタリが多い釣りや、あまりに深いポイントではおすすめしません。しかし、水深が比較的浅く、根掛かりの恐れが高い岩礁帯や、海藻が生い茂っているエリアを攻めるときには有効です。

カヤックフィッシングの必修スキル【底取り】徹底解説 4つの対策とは?魚探を使うのも有効な手段(提供:TSURINEWSライター・福永正博)

おすすめカヤック紹介

ここからは、HOBIE JAPANから発売されているおすすめのホビーカヤックをご紹介します。

ホビーカヤック プロアングラー360

お世辞抜きでフィッシングカヤックの最高峰といえるホビーのプロアングラーシリーズ。そのなかでも「360」モデルは、ミラージュドライブ自体が回転することにより文字通り360度全方向に推進可能です。

通常のモデル同様ラダーも備えており、まさに自由自在。すべての足漕ぎカヤックの頂点ともいえる存在です。

ホビーカヤックのなかでも抜群の安定性に加え、唯一無二の向き変え能力を備えており、「底取り」にもっとも適したカヤックといえるでしょう。もちろん、最高級カヤックらしく、装備面や快適性でも群を抜いて優秀なカヤックです。

商品詳細HP:https://hobiejapan.com/product/mirage-pro-angler-12-with-360-drive-technology/

カヤックフィッシングの必修スキル【底取り】徹底解説 4つの対策とは?カラー:Arctic Blue Camo(提供:HOBIE JAPAN)