アジの習性

ここでアジの習性をおさらいしましょう。

生息するレンジ(タナ)

小型のアジは上層を回遊している時もありますが、良型のアジは「海底から1m~2m」でエサを探して回遊している場合がほとんど。

捕食の特徴

アジは「上からゆっくり落ちてくるエサを捕食する」習性があります。従来のショットガンアジングでのヒットは、ほとんどがフォール時。稀に巻き上げの時にヒットする場合もありますが、その習性から90%は落としこんでいる時に捕食をします。

ショットガンアジングのハンデ

この習性を考えた時に、従来のショットガンアジングではいくつかのハンデがあります。

・バーチカルでの落としこみでは「フォール」がワンパターンとなるため、威力を発揮しづらい

・仕掛けを垂直に落として上下させているだけでは探るポイントが限られる

・まきエサ(煙幕)を使用したアジ釣りとは違い、サビキ仕掛けは意外と「スレる」ため、魚を散らしてしまうことがある

このハンデを解消し、常に理にかなった攻め方で釣り上げる数を伸ばす釣法。それが、YOKOHAMA Diner.FCが開発した「FF(フラッシュフォール)アジング」です。

「FF(フラッシュフォール)アジング」

「FF(フラッシュフォール)アジング」のタックルと仕掛けを紹介しましょう。

タックル

シーバスロッド等のボートフィッシングで使用する6ftから7ftのロッドを代用

仕掛け

(1)ピンクスキン限定のショートサビキ
キャストがしやすいよう、ロッドと同程度のショートタイプのもの

(2)タングステンシンカー(4号~8号)

※底が取れるギリギリのオモリを使用(フィールドにより使い分け)

「飛距離が出やすい」
「ボトム感度が高い」
「根掛りしにくい」
「シルエットが小さく魚がスレにくい」

というタングステン素材は、従来のショットガンアジングのハンデを軽減し、タイトに攻め続けるフラッシュ&フォールというオフェンシブな釣法において相性が抜群。タングステン素材のオモリにより「FFアジング」が成立するので「オモリの素材=タングステン」は必須事項。

FFアジングの釣り方

FFアジングの具体的な釣り方は、

(1)水深と同程度先に向かってキャスト。

(2)慣れている方は手で、慣れなていない方はリールでテンションかけてカーブフォール。

※このフォールでヒットすることも多々あり

(3)仕掛けが海底に付いたら、サビキ仕掛けを瞬間的にギラつかせてアピール(フラッシュ)&落としこみ(フォール)を繰り返す。

※着底したら素早くリールを1~2回転(1回の巻き取り量が80cm程度のイメージ)させ、再度着底したら素早くリールを1~2回転と、小刻みなフォーリングを行う

(4)仕掛けが手元まで来たら再度キャスト。

という簡単な方法です。

東京湾のアジ新釣法【FF(フラッシュフォール)アジング】 開発者の船長が徹底解説 FFアジングの水中イメージ(提供:TSURINEWSライター佐藤信広)

まずは「上からゆっくり落ちてくるエサを捕食する」アジの習性から、有効性の高いカーブフォールを用いてヒットを狙い、ヒットせずとも細かく遊泳層を攻め続ける、というのが「FFアジング」の釣法。ショットガンアジングでは届かなかったエリアに、フラッシュ&フォールを繰り返して、より繊細なリアクションで食わせるというのが、この釣り方の基本です。